師走恒例「かまいしの第九」演奏会 新型コロナの影響で今年も中止に


2021/06/21
釜石新聞NewS #文化・教育

2019年の「かまいしの第九」演奏会(写真:実行委提供)

2019年の「かまいしの第九」演奏会(写真:実行委提供)

 

 「かまいし第九」実行委員会(川向修一会長)は、新型コロナウイルス感染症の収束見通しが立たないため、本年12月に開催予定だった演奏会「かまいしの第九」の中止を発表した。昨年に続き2年連続。県内外の参加メンバーの移動による感染リスクなどを考慮した。

 

 本年度の第43回「かまいしの第九」演奏会について同実行委は、国内の感染状況、ワクチン接種の見通しなどから、開催は難しいと判断した。オーケストラメンバーの多くが首都圏在住で、釜石までの移動に感染リスクがあること、例年200人規模になる全出演者、観客、スタッフの安全を担保できない現状を鑑み、開催を見送ることにした。

 

 同演奏会は旧釜石市民文化会館が落成した1978年にスタート。師走を彩る風物詩として市民に親しまれてきた。東日本大震災が発生した2011年も休まず公演し、復興にまい進する市民に明日への力を与えながら回を重ねてきた。18年に開始から40年を迎え、次の10年へ新たな一歩を踏み出した矢先のコロナ禍。実行委の川向会長(69)は「昨年に続く中止は非常に残念だが、この空白を40年余りにわたって繋(つな)いできた『かまいしの第九』のより良いあり方を見直す機会と捉え、来年は『かまいしの第九』の再出発を『歓喜の歌』に込めて歌いあげたい」としている。

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