釜石大槌地区中総体 6競技で熱戦 「拠点校部活動」制度利用の選手も参加 市教委が競技継続を後押し 


2026/06/26
釜石新聞NewS #スポーツ

県大会出場を目指し、熱戦を繰り広げる女子バスケットボールの選手ら=釜石大槌地区中総体、13日

県大会出場を目指し、熱戦を繰り広げる女子バスケットボールの選手ら=釜石大槌地区中総体、13日

 
 2026年度釜石大槌地区中学校総合体育大会(中総体)は13日、釜石、大槌、遠野3市町の学校体育館や公共体育施設で6競技が行われた。生徒数の減少で部活動の存続にも影響がでる中、釜石市教委は本年度、「中学校拠点校部活動」制度を導入。在籍校に希望する部活がない場合、指定された拠点校の活動に他校から参加できる体制を整えた。大会には同制度を利用する生徒も参加した。各種目の上位が出場する県大会は、7月18日から県内各会場で開かれる。
 
 同地区中総体は例年9種目が設定されるが、近年は出場人数がそろわず、試合ができない種目が出ている。本年度は軟式野球、サッカー、バレーボール男子が試合を断念。柔道は計量のみ行った。複数校で合同チームを結成して出場するケースも。バスケットボール女子は釜石・大平、バレーボール女子は甲子・釜石東の各合同チームで戦った。剣道女子は団体戦なしで、個人戦のみ実施された。
 
釜石市民体育館で行われた地区中総体バドミントン競技。男子団体戦は大平と釜石が対戦

釜石市民体育館で行われた地区中総体バドミントン競技。男子団体戦は大平と釜石が対戦

 
団体戦はダブルス2試合、シングルス1試合を行って勝敗を決する

団体戦はダブルス2試合、シングルス1試合を行って勝敗を決する

 
 「部活動の地域移行化」推進の一環で、地域クラブチームの参加が可能になって今年で4年目。本年度はバレーボール女子とバドミントン男女に地域クラブの参加があった。24年度から参戦するバドミントンのKBF(釜石バドミントンフレンズ)は女子団体戦と個人戦の男女シングルス、女子ダブルスに出場。女子団体戦は3連覇を果たし、県大会出場を決めた。 
 
中総体参加は3年目。クラブチームの「KBF」女子メンバー

中総体参加は3年目。クラブチームの「KBF」女子メンバー

 
 KBFは小中学生で活動。中学生は15人が所属し、週5回の練習を重ねる。平舘杏奈主将(3年)は「小学校から一緒にやっているメンバーなので、お互いのことも分かり合っている。チームの環境もいい」と、気心知れた仲間とのびのびプレー。チームの強みは「相手に点を取られた後の気持ちの切り替え」と自信をのぞかせる。昨年度の県大会女子団体戦の成績は中総体がベスト8、新人戦がベスト4。1年生から大会出場している主要メンバーが3年生となった本年度は、ベスト4以上を目標に掲げる。
 
女子団体戦には5チームが参加。総当たりのリーグ戦が行われた

女子団体戦には5チームが参加。総当たりのリーグ戦が行われた

 
KBFは昨年の新人戦以降、さらにレベルアップした実力を発揮。試合を楽しむ余裕も

KBFは昨年の新人戦以降、さらにレベルアップした実力を発揮。試合を楽しむ余裕も

 
 卓球は男女ともに団体戦と個人戦(シングルス)が行われた。団体戦は各3チームでのトーナメントで、4単1複の3点先取制。男子決勝は甲子が3-2で釜石東に競り勝ち2連覇、女子は唐丹が3-0で甲子を下し、昨年の新人戦に次ぐ優勝を果たした。
 
卓球競技は大槌町の城山公園体育館が会場。男子は地区内6校の選手が参加

卓球競技は大槌町の城山公園体育館が会場。男子は地区内6校の選手が参加

 
女子団体戦を制し、個人戦に挑む唐丹中の選手(濃橙色ユニフォーム)

女子団体戦を制し、個人戦に挑む唐丹中の選手(濃橙色ユニフォーム)

 
 甲子中男子の米澤悠真主将(3年)は「みんなで力を合わせて練習してきたので、優勝できてうれしい」と喜びの声。追い込まれても、「かけ声や相手に負けないぐらいの(勝利への)強い気持ちがあったと思う」と勝因を明かした。県大会までに「少しでもミスを減らせるように」と強化ポイントを挙げ、「一人一人が声を出し励まし合いながら、一本一本集中してプレーできるよう頑張りたい」と意気込みを示した。
 
卓球男子個人戦には29人が参加。トーナメント戦で優勝を競い合った

卓球男子個人戦には29人が参加。トーナメント戦で優勝を競い合った

 
 本年度から始まった釜石市の「中学校拠点校部活動」では各校の活動状況を鑑み、釜石中が男子バレーボール、女子バスケットボール、剣道の拠点校に、釜石東中がサッカーの拠点校となり、在籍校で同種目の部活ができない生徒を受け入れている。本大会には同制度を利用する生徒2人が参加し、試合の機会を得た。
 
 釜石中の女子バスケに参加する釜石東中2年の千葉向日葵さんは、小学3年時から始めた競技を続けたいと同制度を利用。家族の送迎で放課後、釜石中に通い、練習を続けている。「たくさんの人と(好きなバスケが)でき、いろいろな大会にも出られてうれしい。みんなと話をするのも楽しみ」と千葉さん。中総体では先発メンバーとして出場し、チームの勝利に貢献した。
 
釜石は大平との合同チームで出場し、大槌と対戦。拠点校部活動制度を利用し釜石中で活動する千葉さん(右上)も躍動

釜石は大平との合同チームで出場し、大槌と対戦。拠点校部活動制度を利用し釜石中で活動する千葉さん(右上)も躍動

 
巧みなドリブルで相手をかわし、得点を重ねる釜石の選手

巧みなドリブルで相手をかわし、得点を重ねる釜石の選手

 
 釜石中女子バスケ部は今大会、大平中との合同チームで出場し、大槌学園を破って県大会出場を決めた。釜石中の菊池星那主将(2年)は「両校メンバーのコミュニケーションがとれるよう互いに声をかけ合い、最後まで笑顔で試合ができた」と振り返り、「県大会はレベルが高いので、今日の課題を意識しながらさらに練習を重ねていきたい」と話した。釜石女子部顧問の櫛引かおり教諭は「2校一緒の練習は週末に限られ、練習試合もにわかに組んでとなると難しい側面もあったが、回数を重ねていくごとに深化。人数が増えた分、アクシデントがあっても選手交代に臨機応変に対応が可能」とメリットも示した。
 
大槌を大差で破り県大会出場を決めた釜石・大平合同チーム。「まずは初戦突破を」と県大会へ意欲を高める

大槌を大差で破り県大会出場を決めた釜石・大平合同チーム。「まずは初戦突破を」と県大会へ意欲を高める

 
 今大会では同日開催の遠野市大会と連携し、2競技を同じ会場で行った。審判員の相互応援をしやすくし、効率的な大会運営を図るもので、ソフトテニスは遠野運動公園テニスコートで、バスケットボールは大槌学園体育館で、釜石大槌地区と遠野市の各大会を同時進行で実施した。
 
隣のコートでは遠野市中総体の試合が行われ、これまでとは違った雰囲気に。応援の家族も2倍に

隣のコートでは遠野市中総体の試合が行われ、これまでとは違った雰囲気に。応援の家族も2倍に

 
2026年度釜石大槌地区中学校総合体育大会成績一覧表はこちら

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