春を彩る稚児行列 釜石・正福寺「花まつり」 お釈迦様の誕生日、幼稚園児と祝う

色鮮やかな衣装を身にまとった子どもたちがまちを練り歩く
お釈迦(しゃか)様の誕生を祝い、子どもたちの健やかな成長を祈る「花まつり」が25日、釜石市甲子町松倉地区で行われた。正福寺(須藤寛人住職)の行事の一つ。隣接する認定こども園の正福寺幼稚園(松岡公浩園長、園児23人)の年中・年長児14人が華やかな衣装を身にまとって地域を練り歩いた。

お釈迦様の誕生を祝う行事に参加した正福寺幼稚園の園児たち

正福寺本堂前ではじめの会。法要を行って誕生を祝福した
同寺本堂前で「はじめの会」。法要を営んだあと、須藤住職が行事について「ののさま(お釈迦様の愛称)が生まれた時、山の草木、花が一気に咲いたということにちなんで、花まつりという言葉で呼んでいる」と説明。「ののさまはみんなが元気で幸せであるよう、いつも見守ってくれています。誕生日をお祝いして、これからも見守ってもらいましょう」と呼びかけた。
春らしい陽気の中、赤や緑色の上衣と紫色のはかま、金色の冠、烏帽子(えぼし)を身につけた子どもたちによる稚児行列がスタート。保護者に手を引かれ、住民が見守る中、境内を出て近隣を周回する約1.5メートルの道を歩いた。園に戻ると、子どもたちは“ののさま”に甘茶をかけ、感謝の気持ちを込めて手を合わせた。

華やぐ春の喜びをおすそ分けする子どもたち

かわいらしく着飾った子どもたち。楽しそうに地域を歩く

行列には釈迦像を載せた白象をかたどった山車も加わった

“ののさま”にひしゃくで甘茶をかける園児

“ののさま“に手を合わせて祈る子どもたち
にこやかな顔を見せながら歩いていた年長の亀山千月瑠ちゃん(5)は、きれいな衣装を着られて「うれしい。楽しかった」と満足げに話した。父親の慎弥さん(33)はわが子の晴れ姿に口元をほころばせ「いい思い出になった。伸び伸びと成長し、好きなことをやってくれたらいい」と見守った。
花まつりは仏教を開いた釈迦の誕生日とされる4月8日に合わせて行われるもので、灌仏会(かんぶつえ)とも呼ばれる。園を運営する同寺の仏教行事に園児たちが参加する形で継続。気候が安定するこの時期に実施している。

稚児行列を見にきた人に縁起物の「散華(さんげ)を手渡す

花まつりの稚児行列に参加した園児と保護者、園の関係者ら
松岡園長は「仏教を起点とした教えを保育に取り入れている。花まつりではにぎやかにお祝いし、おもてなしの心や人としての優しさを感じたり、伝えられたらいい。絶やさないように続けていきたい」と思いを語った。

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