祝・満100歳 板澤サツ子さん(釜石・仙人の里に入居中) 生きる力は…食べる、寝る


2026/04/09
釜石新聞NewS #福祉

100歳の板澤サツ子さん(中)、長男の洋一さん(左)と長女の永木成子さん

100歳の板澤サツ子さん(中)、長男の洋一さん(左)と長女の永木成子さん

 
 釜石市甲子町の特別養護老人ホーム仙人の里(千葉敬施設長、長期利用66人、短期利用14人)で生活する板澤サツ子さんが1日、満100歳を迎えた。誕生日に合わせ、同施設で「百歳を祝う会」が開かれ、駆け付けた家族、入居する仲間や施設の職員から、あたたかい祝福を受けた。
 
入居する仙人の里で誕生日を祝う会が開かれた

入居する仙人の里で誕生日を祝う会が開かれた

 
100歳の板澤さん。凛とした居ずまいが印象的

100歳の板澤さん。凛とした居ずまいが印象的

 
 板澤さんは1926(大正15)年に同市大渡町で生まれ、学校を卒業後は釜石製鉄所で給仕の仕事に就いた。そこで出会った房雄さんと結婚し、甲子町で生活。2男1女の子宝を授かった。子育てのため専業主婦となったが、子どもたちが手を離れると、水産加工会社で働いて家計を支えた。退職後は地区の公民館で、コーラスや水彩画のサークル活動に熱中。2016年に房雄さんが96歳で亡くなり、一人での生活となった。
 
 趣味を楽しみつつ元気に暮らしていたが、20年に体調を崩し、病院での入院や福祉施設での生活を経て、21年に仙人の里に入所。現在は「1日3食」の健康的な食事と睡眠をしっかりとって健康維持に努めている。また、2週間に1回、東京で暮らす長女とのテレビ電話によるオンライン面会が長寿につながる一因に。喜びに表情を和ませながら、ゆったりと時間を過ごしているという。
 
桃色のちゃんちゃんこ姿の板澤さんを家族が囲む

桃色のちゃんちゃんこ姿の板澤さんを家族が囲む

 
 この日、近くで暮らす長男の洋一さん(77)、澄子さん(77)夫婦と、東京都江戸川区からから訪れた長女の永木成子さん(72)に囲まれ、やわらかい笑みを浮かべた板澤さん。市地域包括ケア推進課の小田島史恵課長も出席し、「お召しもの、すてきですね」と声をかけられると、小さくうなずいた。
 
 板澤さんには市から特別敬老祝い金や記念の額入り祝い状、羽毛肌掛け布団が贈られた。同施設を運営する社会福祉法人陽風会の清野信雄理事長は「これからも健康で楽しく毎日を過ごしてください」と声をかけ、花束を手渡した。
 
祝う会では釜石市や仙人の里から記念品が贈られた

祝う会では釜石市や仙人の里から記念品が贈られた

 
娘が母親にささやく。あたたかい一場面が見られた

娘が母親にささやく。あたたかい一場面が見られた

 
 施設を挙げたお祝いの気持ちを受け取った洋一さんは感謝を込め、あいさつ。「母は15人きょうだいで、記憶は定かではないが、下に妹が2人、弟は3人いた。小さい時から、たぶん今まで、戦前、戦中、戦後、その中を力強く生きてきたと推察する。こうして100歳を迎えられたのは、支えていただいた皆さまのおかげ」と感慨深げに話した。
 
 祝う会の後の食事の時間。洋一さんは、赤飯やケーキなどを頬張る母の姿に「すごい勢いで食べている。生きる力を感じる」とうれしそうに話した。同施設での生活は5年になり、そのリズムに慣れたのか、最近は「表情が安定。ストレスがないのだろう」と推測。「一人で頑張ってきた時期もあるから」と思いをはせ、「心配事もなく、日々を過ごしてほしい。笑って穏やかに」と願った。
 
板澤さんの100歳を祝う家族、施設や市の関係者ら

板澤さんの100歳を祝う家族、施設や市の関係者ら

 
 同施設の100歳以上の利用者は板澤さんを含め3人。市内でみると、100歳以上は板澤さんを含め35人(男4、女31)となった。最高齢は106歳の女性。(3月23日現在)

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