子どもたちの歓声響く 釜石・唐丹町、小白浜地区コミュニティ広場に遊具4台
お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち
釜石市が唐丹町の「小白浜地区コミュニティ広場」に整備を進めていた遊具がこのほど完成し、6日、住民らにお披露目された。滑り台やうんてい、ロッククライムパネルなどが一体となった複合型の遊具などを設置。早速子どもたちが元気よく遊び回り、歓声を響かせた。
同広場は東日本大震災後に造られた防潮堤内側の市有地に整備され、唐丹小中学校が建設中の時には仮設グラウンドなどとしても利用されてきた。仮設の役目を終えた後も地域住民から「広場を残してほしい」との声があり、市では活用法を検討。「子どもたちの遊び場をつくろう」「にぎわいが生まれる場に」と遊具の設置を決めた。
子どもたちは設置されたばかりの遊具で思い思いに遊ぶ
設置されたのは、▽2つの滑り台に、登山用ロープを使った揺れるトンネルなどのアスレチック要素の高い遊びを組み合わせた児童向けの複合遊具▽ビー玉や鏡を使った感覚遊びのパネルを多く取り入れた3~6歳が対象のミニ滑り台▽子どもたちが大好きな揺れる遊具▽3連のうち一つに身体を背もたれに固定するサポートが付いているブランコ―の4種。事業費は約1000万円で、宝くじの助成金を活用した。
住民らはテープカットをして利用開始を喜んだ
6日は広場で遊具の利用開始セレモニーがあり、唐丹小の児童やグラウンドゴルフを楽しむ住民ら約60人が参加した。市の菊池公男市民生活部長は「いい場所にしようと地域みんなで考え、作り上げた。たくさん遊んで、広場を盛り上げてほしい」とあいさつ。参加者の代表がテープカットをして完成を祝った。
子どもたちはお目当ての遊具に向かって駆け出し、思い思いの遊びを楽しんだ。齊藤瑛飛斗君(6年)は「遊具のある遊び場が近くにできて、うれしい。友達と一緒に来て、いっぱい遊びたい」と喜んだ。
プルルン!子どもたちは揺れる遊具が大好き
遊具が設置された広場の脇にはグラウンドゴルフなどを楽しめるスペースも
小白浜町内会の佐々木啓二会長(78)は「子どもたちの声を聞くだけで楽しい気持ちになる」と目を細める。遊具が設置された広場のすぐそばでは高齢者らがグラウンドゴルフを楽しんでいるといい、「子どもと高齢者の触れ合い、交流の場にもなればいい」と期待した。
釜石新聞NewS
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