白銀の世界を満喫、鵜住居こどもひろば〜そり滑りに歓声、青ノ木で雪遊び


2021/03/05
復興釜石新聞アーカイブ #地域

ストーブを囲み、小笠原さんの心尽くしで伝統の味を満喫する児童ら

ストーブを囲み、小笠原さんの心尽くしで伝統の味を満喫する児童ら

 

 釜石市主催の「ゆきあそび」が祝日の11日、標高約600メートルの橋野町青ノ木で開かれた。幼児や小学生19人と家族、サポーター合わせて32人が参加し、「白銀の世界」を満喫した。

 

 市の放課後子ども教室、鵜住居こどもひろば事業の特別イベント。世界遺産「橋野鉄鉱山」の入り口にある「峠の茶屋」周辺は十分な積雪があった。バスで到着した子どもらは、事業を企画する一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校(伊藤聡理事長)の案内で銀世界に飛び出した。

  

 植物性の着色料で雪にお絵かき。なめらかな雪面に倒れ込んでひと形を刻むと、そり滑り。ふんだんにある坂、傾斜面を求め、膝まで埋まりながらラッセルした。

 

雪まみれになって真冬のだいご味を楽しむこども

雪まみれになって真冬のだいご味を楽しむこども

 

 硬めの雪質を見つけると、のこぎりで角型に切り出し、イヌイットの仮設住居「イグルー」風の再現にも挑戦。屋根の据え付けは難しく、壁面だけの住居となったものの、子どもらは「雪小屋」と呼んで喜んだ。

 

 昼、幼児らは屋内で休憩。児童は屋外のまきストーブを囲み、おにぎりを頬張った。峠の茶屋代表の小笠原静子さん(79)が甘みそ仕立ての豆腐田楽(でんがく)を火鉢に並べ、カボチャとクルミを混ぜ込んだ「オカラ団子」を提供。子どもらは温かい手作りの伝統食に、笑顔でかじりついた。

  

 平田小5年の佐々木碧乃莉(みのり)君は妹の彩衣音さん(同1年)と初参加。「家では家族で小さなカマクラを造った。2人分の大きさかな。やっぱり寒い」と言いながら、午後も雪原での遊びを楽しんだ。

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