「海のまち釜石」魅力発信、魚河岸テラスが「みなとオアシス」に〜交流、にぎわい拡大へ 10月には朝一も計画


2019/09/24
復興釜石新聞アーカイブ #観光

みなとオアシスに登録された魚河岸テラス

みなとオアシスに登録された魚河岸テラス

 

 釜石市魚河岸の「魚河岸テラス」が14日、港のにぎわい拠点となる「みなとオアシス」として国土交通省から認定を受け、登録証が授与された。県内では久慈、宮古、大船渡の3市に続き4カ所目で、全国では132カ所目。市はこれまで以上ににぎわいのある地域交流の場の形成を促進し、「海、魚のまち釜石」の魅力発信につなげたい考えだ。

 

 みなとオアシスは、住民参加による地域振興の取り組みを継続する施設を登録し、港を核としたまちづくりを促進する制度。魚河岸テラスは釜石湾の景色を一望し、地元食材を使った食事が味わえる。釜石港では、秋の風物詩となっている釜石まつりの呼び物「曳(ひ)き船まつり」なども開催され、釜石の魅力を五感で楽しめる。

 

登録証を手にする(右から)野田市長、鈴木衆議院議員、高田局長

登録証を手にする(右から)野田市長、鈴木衆議院議員、高田局長

 

 授与式は現地で行われ、関係者ら約50人が出席した。国交省港湾局の高田昌行局長が「港の元気なくして日本の成長なし。域内外の人の交流、にぎわいが拡大することを期待。情報発信活動などを手伝っていく」とあいさつ。登録証を野田武則市長に手渡した。

 

 野田市長は「魚のまちを象徴し、次代につなげるための施設であり、観光拠点としても期待される。登録を弾みにし、全国に発信していきたい」と述べた。鈴木俊一衆議院議員が祝辞。「海に開けた三陸地域にとって、港は重要。港を中心にした観光、地場産品の発信につなげ、前に進むまちづくりを進めてほしい」と期待した。

 

登録証交付後、記念撮影する関係者ら

登録証交付後、記念撮影する関係者ら

 

 魚河岸テラスは4月にオープンし、これまでに延べ約7万6800人が利用。年間目標の7万7千人を約5カ月で達成する見込みだという。

 

 施設の指定管理者「かまいしDMC」の河東英宜取締役事業部長は「登録を機に、より多彩な施設活用や特徴ある楽しみ方を提案し、にぎわいの拠点としてPRしていきたい」と意気込む。

 

 今後、魚河岸テラスを活用した料理勉強会や企業向けレクリエーションなどの催しを展開する予定。10月には市内の漁協と連携した朝市も実施する。

 

(復興釜石新聞 2019年9月18日発行 第825号より)

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