【インタビュー】第3回釜石てっぱん映画祭
第3回釜石てっぱん映画祭
釜石てっぱん映画祭公式サイト
開催日:2019年3月2日(土)、3日(日)
会場:チームスマイル・釜石PIT
インタビュー:釜石てっぱん映画祭実行委員会代表 平松伸一郎さん
“映画を通じた「心の復興」と、釜石の映画文化の再生を!”をテーマに、今年も「釜石てっぱん映画祭」が開催されます。今回は、2日間で9作品が上映され、たっぷりと映画に触れられる内容に。
今年も実行委員会代表を務める平松伸一郎さんにお話を伺って来ました。
ーーもしかして、今年度は開催されないのかしら?と心配していました・・・。
開催時期がこれまでとは変則的になってしまいましたが、何とか開催する事が決まりました。
告知をした後に「良かった!待っていたよ!」というような声を掛けていただきました。やっぱり、そう言っていただけると嬉しいですね。
ーーこれまで2回開催して、感じている事などはありますか?
“釜石の皆さんはやっぱり映画が好きなんだな”という事です。特に、釜石にたくさん映画館があった時代を良くご存じの世代の皆さんですね。あらためて、確かな文化がこの地域にあった事を再確認しました。
ーー映画を観たい人がいて、映画祭を開く方々がいて。この関係性が素敵だなと感じます。
映画界の皆さんがよく、「上映する人が居て初めて映画は成立する」と言いますが、実際に自分が上映する立場になって、“上映する人も大事なんだ”と実感しています。
釜石市でも常設館のない時代が長く続き、東日本大震災後は、上映場所が無いという時期もありましたが、この映画祭の会場の釜石PITやお隣の釜石市民ホールなど、上映する環境が整って、市内で映画鑑賞出来る機会も増えて来ていますし。
“作品(つくる人)、上映場所、上映する人、観客(観る人)”どれか一つでも欠けたら映画祭は成り立たないという事ですね。
昨年のゲスト 片渕須直監督トークショーの様子
ーー1日目は「ジモトエイゾウサイ in 釜石」。4作品が上映されますね。
地元映像となると、やはり震災関連の作品が多くなりますね。
ただ、釜石関連作品については、ちょっとひねりがあるといいますか。そういう作品がつくられたのも、やっぱり釜石が培ってきた文化的な土壌があるからかなと。
ーー2日目は市民おすすめの“てっぱん映画”を上映。
市民投票による“てっぱん映画”として、『四十九日のレシピ』『カランコエの花』『ヘアスプレー』の3作品、と実行委員会オススメ『モリのいる場所』(CINEPIT共同上映)『斬、』の2作品、計5作品を上映します。
ーーこう言ってはなんですが、割合渋いラインナップになりましたね。でも何となく作品から統一感を感じます。
そう言っていただけるのは何よりです。
いつも特にテーマを設けて映画を募集しているわけではないのですが、そんな中で投票された作品から選定してみると、何て言うんでしょうか、収まる所に収まっていると言いますか、ラインナップにそれほど違和感がない感じに不思議と落ち着きますね。まさに“いまの釜石が観たい作品”が、てっぱん映画祭を築いている印象です。
あとは、普段なかなか見る機会がない作品を、この機会に上映する事も大事だと思います。そういう作品に触れる事が出来るのも、このような映画祭の良い所だと思いますしね。
ーー注目を集めるスペシャルゲストは、俳優、監督として日本のみならず世界にもファンの多い塚本晋也さん!
『斬、』の上映が決まり、もしお時間が頂けるならばぜひ!と塚本晋也監督にお声がけし実現しました。
上映後に、スペシャルトークを行います。
実はこれには伏線がありまして、第2回で上映した『シン・ゴジラ』と『沈黙-サイレンス』の2作品に塚本さんがご出演されていたので、監督作品の『野火』もプログラムに入れて、お声がけしようか?となったんですけれど、新作の時代劇の撮影に入られたという事をお聞きして、昨年は断念したんです。その新作がまさに今回上映する「斬、」だったわけで、ご縁を感じます。
さらに言えば、ゲストにお迎えするにあたって調べていたら、第1回で上映した濱マイクシリーズ第1作の『我が人生最悪の時』にもご出演されていて。実は毎年「てっぱん映画祭」は塚本さんにお世話になっていたという・・・。やっぱりご縁でしょうね、本当に楽しみです。
昨年のゲスト 片渕須直監督トークショーでの様子
ーー最後にメッセージをお願いします。
私個人の中では「つなぐ」というテーマがあって、けっして背伸びすることなく、身の丈にあった規模の中で、良い映画を届けながら、地道に続けて行きたいと考えています。
大きなスクリーンで映画をみんなと観て、感動と希望を分かち合っていただけたら嬉しいです。
ぜひこの映画祭で、幅広い世代の皆さんに“映画って良いなぁ”と思う体験をしていただければと思います。
第3回 釜石てっぱん映画祭~映画を通じた「心の復興」と、釜石の映画文化の再生を!~
第3回釜石てっぱん映画祭 チラシ表(419KB/jpg)
第3回釜石てっぱん映画祭 チラシ裏(489KB/jpg)
開催日時
2019年3月2日(土)、3日(日)
会場
チームスマイル・釜石PIT
(釜石情報交流センター内 岩手県釜石市大町1-1-10)
上映スケジュールとチケット
2日(土)『ジモトエイゾウサイ in 釜石』 上映スケジュール
10:30~ 「息の跡」
13:00~ 「冬のホタル」鑑賞無料
13:50~ 「一陽来復 Life Goes On」
15:30~ 「フクシマ・モナムール」
全作品共通パス 500円を当日販売。高校生以下無料。
3日(日)上映スケジュール
10:00~ 「四十九日のレシピ」
12:40~ 「カランコエの花」
13:50~ 「モリのいる場所」 ※CINEPIT共同上映
16:10~ 「斬、」※上映後17:30~18:00 塚本晋也監督のスペシャルトーク
18:40~ 「ヘアスプレー」
各作品 前売りチケット800円/当日1,000円 (前売り期間:2月4日~3月1日)
プレイガイド
釜石情報交流センター、みつわや本店
未就学児は入場無料。前売り券を購入の学生には入場時に受付にて半額の400円をキャッシュバック、当日券は半額の500円で販売します。
お問い合わせ
080-1823-1571(担当:平松)
かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす
縁とらんす編集部による記事です。問い合わせ:0193-22-3607 〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内