三陸鉄道

三陸鉄道

 

岩手県の三陸海岸を縦貫する三陸鉄道は、この地方特有のリアス式海岸やのどかな海岸沿いの暮らしが車窓にゆっくりと流れる、地域の人々の暮らしと密着したローカル鉄道。地元住民からは三鉄(さんてつ)の愛称で親しまれ、2013年に放送され全国的ブームとなったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」では、ストーリーに深く関わる鉄道会社のモデルになったことでも有名です。

 

1984年に北リアス線、南リアス線ともに開業し、長年にわたって地域住民の足として運行されていましたが、2011年に発生した東日本大震災は三陸鉄道にも甚大な被害をもたらしました。運行区間の制限を設けながらの復旧工事のすえ、2014年4月の南リアス線・釜石−吉浜間の営業再開をもって全線での運行が復活しました。お座敷列車やこたつ列車、レストラン列車やビール列車など、工夫を凝らしたさまざまなイベント列車も企画され、マスコットキャラクター「さんてつくん」や「鉄道ダンシ」などのオリジナル商品ともども好評を得ています。

 

2019年3月23日には、東日本大震災の津波で不通となったJR山田線釜石―宮古間が三陸鉄道に移管され、久慈駅から盛駅までの163kmを結ぶ「リアス線」として、第三セクターとしては国内最長路線として運行をスタートしました。三陸鉄道の白、赤、青のトリコロール(三色)車両は、復興を目指す被災地のシンボルとして、レトロ列車「さんりくしおさい」とともに今日も三陸海岸を走り続けています。

 

 

三陸鉄道株式会社 Webサイト
釜石駅 住所:岩手県釜石市鈴子町22-5
問い合わせ:0193-62-8900(三陸鉄道 宮古本社 総合お問い合わせ)