釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

選手紹介2019/09/09


釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第6弾『二宮昂生選手』

 

二宮昂生(にのみや こうせい)選手 / 所属先:釜石市立甲子中学校 プロフィール
2018年加入/1995.8.10生(24歳)/169㎝/77㎏/大阪府寝屋川市出身/拓殖大学卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:父に勧められて
●ポジションの遍歴:SH→SO→CTB→SH
●ニックネーム:にの
●趣味:無趣味
●好きな食べ物:ホルモン
●釜石のオススメ:自然
●出身地のオススメ:ラグビーが盛ん
●試合前のルーティン:ラグビーノートを書く
●ストロングポイント:強気なプレー
●サポーター、ファンへメッセージ:いつも応援ありがとうございます。釜石の為にがんばります。ぜひ、グラウンドまで来てください。

 

インタビュー日:2019年7月29日(釜石シーウェイブスRFCクラブハウス)
企画・編集:釜石まちづくり株式会社
取材・文:市川 香織(釜石まちづくり株式会社)
写真:西条 佳泰(株式会社Grafica)

 

本当に暖かくチームに迎え入れてもらいました

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーー2018年加入。SWとはどういうご縁で?

 

二宮選手:

大学4年生の時に、社会人でもラグビーが続けたいと思い、自分から何社かにアプローチしたんです。
その頃、ニュージランドに留学していたんですけど、帰国の翌日に桜庭さんが大学まで会いに来て下さって、色々とお話をさせて頂きました。練習も観て頂いて、そこからですね。
 
自分で色々と調べて知っていた事もあったんですけど、改めて、伝統のあるチームだという事、東日本大震災で大きな被害を受けた地域だという事、ファンの方々が熱い応援、支援をして下さるという事を聞きました。
そして、プレーをもう一度見たいのと釜石を見に来て欲しいと言って頂き、釜石に行って入団テストを兼ねて練習に参加し、ちょうど秋田NBとの試合があったので帯同もしました。

 

ーーその時の釜石とチームの印象はどうでしたか?

 

二宮選手:

釜石の印象としてはですね・・・、新幹線で来たんです、新花巻まで。そこから釜石線に乗り換えて・・・、途中、「これであってるのか?」って不安で。本数も少ないですし。間違ってたら、ヤバいなぁ・・・って(笑)。
 
でも、いざ釜石に着いたら、すごく自分に合ってるなぁと感じました。元々、田舎に住みたいっていう想いがあって。ニュージランドに留学に行った時も、自然に囲まれていて、余計な誘惑が無くてラグビーに集中出来る環境というか、そういう所が好きだな、住みたいなって思っていたので、釜石も似ているというか僕にとっては最高だなぁって感じでした。
 
チームの印象は、すごい温かい、“アットホーム”な感じでした。佐伯さんがまだ現役で、小野さんとかもみんなすごく可愛がってくれて、本当に温かくチームに迎え入れてもらいました。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーーご出身は大阪府。SWも関西出身の選手が多くなりましたよね。その影響なのか、関西出身じゃない選手も関西のアクセントに近い話し方になっているのをたまに耳にします。

 

二宮選手:

そうですね、昨シーズンけっこう増えましたよね。でも、僕は最近、逆に大阪弁がしゃべれなくなって来ていて、標準語でしゃべっていると、関西の先輩に「キモイ」って言われて(笑)。自分でも「ヤバい、標準語になってる!」って分かってるんですけど、後輩に優しくしゃべる時とかに標準語になってるみたいです。

 

ーー釜石での暮らしはどうですか?

 

二宮選手:

練習終わって、夜空を見上げると星が空一面にすごいじゃないですか!それが、めっちゃ癒されるんですよ。
1人で洗濯物干しながら、空を見上げて「わぁ、すごいなぁ。これみんな観に来たらええのになー」って。
 
特に困っている事もないですし、何不自由なく暮らしています。時間がゆっくり流れている感じで良いですし、たまに、遠征で東京に行くと、今はもう「疲れるなぁ」って感じますね。

 

悔しい想いが残るシーズンでした

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーー昨シーズンを振り返って。鵜住居復興スタジアムこけら落とし試合、どんな気持ちで臨んだ試合でしたか?

 

二宮選手:

試合前に、改めてあの場所で起きた事、それから、地域の方々にとってとても大切な場所だという事をチーム皆で共有しました。だから、やっぱり観客の皆さんに勇気や感動を届けたかったというか、勝利を届ける事が一番ではあるんですけど、僕たちの試合を観て何かを感じてもらえたら、「ありがとう」って言ってもらえるようなそんな試合をしたいと思って臨みました。

 

ーーそれは、伝わる試合でしたよ。最後の追い上げの所とか、本当に感動しました。

 

二宮選手:

そうですか、ありがとうございます。本当に勝てれば良かったんですけど。あの試合で、こんなに応援して下さっている方々がいるんだなって改めて気づく事が出来ましたし、それから、皆さん色んな想いを持って観に来てくれはったという事も感じました。
 
僕は1年目で、そんなに言える立場ではないんですけど、選手側も、拓也(髙橋)さん等チーム在籍が長い選手は、色んな想いを持ってこの試合に臨んでいるんだろうなぁって、試合前のアップ中にそういう雰囲気が伝わって来ました。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーーそして、試合映像が振り返られる度に流れるあのプレー(前半16分)は、二宮選手の咄嗟の判断で?

 

二宮選手:

試合の入りは自分もいつもより興奮していたというか、何かミスが多くて、でもそんな中で格上の相手にFWが頑張ってくれていて。で、徐々に興奮も落ち着いて自分の感覚が戻ってきて、そういう流れの中で、勢いのある良いプレーって出るのなかぁって思うんですけど。
あのプレーはほんとに咄嗟の判断で、ディフェンスが上がって来ていて、裏のスペースが空いていたので、そこに蹴り出して・・・っていう感じでした。ただ、トライの後にちょっと喜び過ぎちゃったんですけど・・・。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーー昨年は、シーズンを通してコンディションの面などはどうだったんですか?

 

二宮選手:

僕自身はすごく調子が良くて、春の段階では若手なんで色々と試されているなぁという感じで、そこからだんだん試合に出た時のプレー時間が増えて来て、ヤマハの試合でスタメンに選ばれて。
自分では徐々に力を付ける事が出来ている、チームから信頼を得て来ていると理解していました。
 
でも、昨年のコーチ陣と少し意見が相違する所があって・・・、というか・・・あの8.19の僕のプレーが、“ワンチーム”という目線から見た時に、その基準からは外れているとコーチには映ったようで・・・。
 
でも、そういう事があってから、僕のプレー自体も釜石に対する想いも変わりましたし・・・。そうですね・・・、あのトライはメディアにたくさん取り上げて頂いて、知り合いからもたくさん連絡をもらったりしてその時はすごく良い反応をたくさん頂きましたけど、その反面、それをきっかけに秋のシーズンはほぼ出られなかったという結果になって・・・、実際は悔しい想いが残るシーズンでした。

 

ーーそうだったんですね。調子がとても良さそうだったのに、秋のシーズンに入って試合にあまり出場されていなかったので、「ケガしているのかな」とか・・・。

 

二宮選手:

ファンの方々にも同じ事をめちゃめちゃ聞かれました。なのでやっぱり試合に出たいですし、その後もコーチに何度かミーティングをお願いしたんですけど、そこは覆らなかったので・・・。
 
でも、いつまでもそこにこだわっていても成長出来ないというか、僕が内側、中身から変わって行こうと。それがきっかけで、もっと釜石の為に頑張ろうと思えたので。自分の為ではなくて、釜石の為に頑張っていれば、それが自然とチームにも伝わって、周りに良い影響を与える事も出来るんじゃないかと考える事が出来るようになったので、今はもうプラスに捉えています。

 

やっぱり一番は、応援してくれる人たちの存在

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーーそして、今年から仕事とラグビーの両立をされています。甲子中学校ではどんなお仕事を?

 

二宮選手:

非常勤講師として、朝礼から15時、16時くらいまでの少し短い勤務時間で働かせて頂いています。
僕、将来は高校の教員になりたいと思っていまして、今は社会の免許を持っているんですけど、新たに英語の免許取得の為に勉強しています。仕事が終わって帰宅して勉強し、それから練習という毎日です。
 
なので、僕にとって今の仕事はすごく良い経験になっていますし、子供たちから元気をもらって、毎日充実しています!

 

ーー学校では実際にどんな担当をしていらっしゃるんですか?

 

二宮選手:

一応、あと少しで高校の英語免許が取れるので、英語の授業のサポートをさせていただいています。他の所にも入ったりする時もありますし、テストの採点や成績付けとかもしています。

 

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ーーこれまで、生徒にラグビーを教える場面はありましたか?

 

二宮選手:

ありました。でも、体育の授業ではなくて、チームの上田さんとマヘさんが学校にラグビー体験授業に来た時があって、その時に僕も一緒に入ってやらせてもらいました。
ラグビーボールに初めて触る子供も多くて、やっぱりあの形なので、ボールに触るだけで楽しい!っていう感じでしたね。体験後に何人かが、鵜住居での試合を観に来てくれたんです。次の日に「観に行ったよー」って言われて。そういう事が増えて、そこからもっと興味を持ってくれる子が出てくれると良いんですけどね。
 
毎年10月に特設ラグビー部が出来て、SWのOBの方が教えていらっしゃるそうなんですが、僕もそのお手伝いが少しでも出来たら良いなと思っています。僕だけじゃなくて、選手を何人か引っ張って行きたいですね。

 

ーー両立生活になったのには、何かきっかけが?

 

二宮選手:

これも色々とありまして…。と言うか…先ほど言ったように昨シーズンそういう感じもあり、結果的にプロ契約で入ったのに、試合に出ていないという現状で、プロ契約では継続してもらえないってなりまして・・・、もう辞めようと後ろ向きの、マイナスの考えになっていたんです。
 
でもそんな時に、家族、彼女、大阪の先輩、大学時代の監督やコーチ、釜石のある方々に相談に乗ってもらって・・・。チームに残ると決めたのは、今年の2月末でした。そこから桜庭さんとお話をさせて頂いて、今の職場を用意して頂けて、今に至ります。
 
やっぱり一番は、応援してくれる皆さんの存在でしたね。「俺の中ではお前が一番だと思ってるよ」とか「頑張れよ」とか言って頂いた事が頭に浮かんで、この人たちに何にも返せないまま辞めていいんかなぁ・・・って。自分が試合に出て勝つのが一番直接的な恩返しですけど、何よりもまずチームが勝って、釜石の人たちが喜んでくれることが一つの恩返しなのかなぁというか。
本当に色々な方々に支えて頂きましたし、感謝しかないです。

 

“試合に勝てるゲームコントロール”が出来る選手に

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーーそして、今シーズン。試合に勝つ為に、まずは練習からだと思うのですが、その辺はどうですか?

 

二宮選手:

ヘッドコーチやコーチも変わって、とても丁寧に教えてくれますし、皆いつも真面目に真剣に取り組んでいます。でも、まだミスが多くて、そういう時に自分達でどう修正出来るかが大事だと思うんですけど、そこがまだ問題があるのかな。もっともっと突き詰めて行かないといけないと思います。
 
僕は、社会人の他のチームでの経験が無いのでわからないですけど、高校、大学のチームだとずっと一緒じゃないですか、だから何か家族というか、それぞれが何を考えているかがわかるような関係性なんですよね。
 
このチームは、プロ選手、そしてそれぞれの職場で働いている選手・・・と様々な環境なので、それを言い訳にしたらいけないと思うんですけど・・・。スキルが高い選手は多いんですけど、僕はまだチームとしてまとまり切れていないんじゃないかなと感じています。だからこそ、一緒にいる時間をもっともっと濃いものにしないと、一つにまとまる事が出来ないと思うんですよね。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

 

ーー今シーズンここまで。トップリーグチームと対戦した、トップリーグカップ(カップ戦)はどうでしたか?

 

二宮選手:

これまで、練習試合ではトップリーグチームと対戦した事はあったんですけど、今回は公式戦という緊張感の中でクボタ戦にスタメンで使って頂いて、自分の課題がいっぱい分かりましたし、逆にここは通用したなぁとかも体で感じる事が出来たので、すごい良かったなって思うのと、やっぱり自分達がやるべき事をやって一つにまとまれば、ああやって三菱重工にも勝つ事が出来る、このカップ戦で得た事は大きかったと思います。
 
コカ・コーラ戦は大敗してしまったんですけど、たぶん自分たちが変われば、あんな結果になっていなかったと思うので。相手がどうのこうのより、自分達を見つめ直してやればもっと良いカップ戦になったのかなと思います。結果には全然満足はしていなくて、見つかった課題一つ一つをクリアして行きたいと思います。

 

ーーこれからどんな選手になって行きたいですか?

 

二宮選手:

スクラムハーフ(SH)はチームの中の舵取りだと思うので、“試合に勝てるゲームコントロール”が出来る選手になりたいですね。まだ全然ダメなんですけど(笑)。
それにはもっと経験が必要だと思うので、もっとラグビーを観て勉強して、一つの考え方だけじゃなく色々な考え方を持って、経験を積んで、その時の流れに合った判断が出来る選手になりたいですね。

 

釜石シーウェイブスRFC選手紹介2019 第8弾『二宮昂生選手』

(写真:釜石シーウェイブスRFC)

 

ーー今年のトップチャレンジリーグ(TCL)はRWC終了後の11月から。

 

二宮選手:

鵜住居復興スタジアムでの初戦が、コカ・コーラなので、カップ戦のリベンジをしなくちゃいけないですし、僕ももっとアグレッシブに強気なプレーをしてチームを盛り上げて行きたいですね。
 
開幕からの2試合が鵜住居復興スタジアムで行われるので、たくさんの方々に観に来ていただけると良いなと思います。観に行きたい、応援したいと思って頂けるチームになれるように、これからさらに頑張ります!

 
 
 

さて、スペシャルな試合日程が入って来ました!
9月15日(日)、釜石市球技場に、ラグビートップリーグチームのヤマハ発動機ジュビロがやって来ます!
ヤマハとSWと言えば、昨年の8月、鵜住居復興スタジアムのこけら落とし試合の記憶が鮮明に残っている方も多いでしょう。これは、見逃せないカードです!

 

釜石シーウエイブス PRESENTS トモダチマッチvol.1 ヤマハ発動機ジュビロ VS 釜石シーウエイブス

 

トモダチマッチ

 

日時

2019年9月15日(日) 11時キックオフ

会場

釜石市球技場(松倉)

参加費

無料
※試合後に選手とふれあうイベント開催!先着150名様にタオルプレゼント。
この他、最新情報は、釜石シーウエイブス公式サイトでご確認ください。
http://www.kamaishi-seawaves.com/

 
 

今年は秋のラグビーワールドカップ開催後の11月からトップチャレンジリーグが開幕!第1節、第2節は鵜住居復興スタジアムで行われます。日程は以下の通りです。

 

2019 ジャパンラグビートップチャレンジリーグ

第1節 11月16日(土) 11:30 釜石鵜住居復興スタジアム
対 コカ・コーラレッドスパークス
第2節 11月23日(土) 11:30 釜石鵜住居復興スタジアム
対 九州電力キューデンヴォルテクス
第3節 12月07日(土) 11:30 秩父宮ラグビー場
対 栗田工業ウォーターガッシュ
第4節 12月14日(土) 14:00 秩父宮ラグビー場
対 豊田自動織機シャトルズ
第5節 12月21日(土) 13:00 コカ BJI ラグビー場
対 マツダブルーズーマーズ
第6節 01月11日(土) 14:00 ヤンマースタジアム長居
対 近鉄ライナーズ
第7節 01月19日(日) 11:30 秩父宮ラグビー場
対 清水建設ブルーシャークス

 

最新情報、詳細は釜石シーウィブスの公式サイトでご確認ください。
http://www.kamaishi-seawaves.com/