ラグビーワールドカップ 鉄道模型ジオラマで盛り上げ〜釜石商工高生が作成 イオン釜石店に展示、復興スタジアムも配置


2019/08/01
復興釜石新聞アーカイブ #地域

イオン釜石店で公開されている鉄道模型のジオラマ。釜石鵜住居復興スタジアムの部分は釜石商工高の生徒らが作成に協力した

イオン釜石店で公開されている鉄道模型のジオラマ。釜石鵜住居復興スタジアムの部分は釜石商工高の生徒らが作成に協力した

 

 イオンタウン釜石店2階、「三陸ジオパーク」展示コーナーの一角に鉄道模型のジオラマがお目見えした。ジオラマには、今秋ラグビーワールドカップ(W杯)が開催される釜石鵜住居復興スタジアムの模型を配置。その周りを三陸鉄道の模型車両が走る。設置に協力した三鉄釜石駅の山蔭康明駅長は「ラグビーW杯釜石開催の盛り上げにつながれば」と期待する。

 

 ジオラマの大きさは縦2メートル、横3メートルで、ほぼ300分の1の縮尺。街並みを背景に配置された模型の復興スタジアムでは、横じまのジャージーを身に着けた釜石市のイメージキャラクター「かまリン」や県のマスコットキャラクター「ラガーそばっち」などが、かわいい姿でプレーする。

 

 このジオラマは、東日本大震災で三鉄南リアス線が運転できなくなった際に、営業休止中の釜石駅に置かれたもの。2014年の南リアス線運行再開に伴い、イオン釜石店に移して展示していた。ラグビーW杯釜石開催を記念し、ジオラマに釜石鵜住居復興スタジアムを“増設”。同店3階から2階に移し、25日から来店客などに公開している。

 

 復興スタジアムの模型作成には、県立釜石商工高(村上則文校長)工業クラブの部員7人が協力。5月中旬から放課後のほか、土・日曜日も学校に出て模型の製作に取り組んだ。

 

 飛内星輝部長(3年)は「3Dプリンターを使って模型を作ったが、出力には時間がかかった。難しかったのは、150分の1の縮尺にした小さな人形。色付けには細かな気を配った」と苦心を明かす。顧問の折笠周郎教諭は「100点満点のデキ。生徒と教職員が一丸になって取り組んだ成果」と胸を張った。

 

 ジオラマの作成には、奥州市で活動する岩手鉄道模型仲間の会(佐藤徳代会長)が費用や材料を援助する形でバックアップ。この日の公開に立ち会った佐藤会長(59)は「すばらしい出来栄え。中でも3Dプリンターで出力したスタジアムの大屋根の部分の精度が高い」と生徒たちの取り組みをたたえた。

 

(復興釜石新聞 2019年7月27日発行 第811号より)

 

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