釜石シーウェイブスRFC 小村ヘッドコーチ インタビュー【7/30 ラグビッグドリーム2017 東海大学戦に向けて】

2017/07/27|カテゴリー:地域情報 スポーツ

釜石シーウェイブスRFC 小村ヘッドコーチ インタビュー

 

「ラグビーのまち釜石」。その名の由来になった「新日鉄ラグビー部」の、誇りと文化を継承する社会人ラグビークラブチーム「釜石シーウェイブスRFC」。

 

今季は、新しく編成された3地域(関東・関西・九州の各協会)合同リーグ「ジャパンラグビートップチャレンジリーグ」に参戦し、ここから悲願のトップリーグ昇格を目指します。

 

釜石シーウェイブス公式戦試合日程

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ2017 1st
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そして、秋のシーズンIN前のお楽しみ、釜石ラグビーの夏と言えば・・・毎年恒例の「ラグビッグドリーム」です。今年は例年より少し早めの7月30日(日)に、釜石市甲子町の釜石市球技場(松倉グランド)で開催されます。

 

釜石ラグビッグドリーム2017

日程:平成29年7月30日(日)
会場: 釜石市球技場(釜石市甲子町10-159-4)
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シーウェイブスの対戦相手は、大学ラグビーの強豪・東海大学。春に行われた IBC杯・帝京大学戦に並ぶ見逃せないカードとなりました。

 

そこで、今シーズンからチームを率いている、小村淳(こむらあつし)ヘッドコーチにインタビューを敢行。注目の試合についてはもちろん、現在のチームの状況など伺って来ました。
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インタビュー当日の写真 撮影場所:釜石SWクラブハウス

インタビュー当日の写真 撮影場所 釜石SWクラブハウス

 

まずはじめに、今年春に新HCとして就任され、ここまでを振り返ってのチーム状況などはどうですか?

 

4月から新体制で取り組み始めて、選手たちも少しずつですが、練習してきた事を試合で遂行出来る様になって来ました。
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5月のIBC杯の時はまだ、やろうとしていることが体に染みついていない所も多かったが、5、6月と重ねて、6月25日 北上で行われたNEC戦では、今年フォーカスしているディフェンスの部分で、選手の試合での遂行能力が出てきたように思います。
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頭の中ではわかっている事も試合でのプレッシャーの中や、疲れている場面で実際に出来る様になるまではある程度時間がかかってしまうのですが、ここに来て少しずつ意識と身体がリンクしてきています。

 

目指しているチームの形は?

 

前職では大学のチームを教えていて、毎年毎年メンバーが大きく入れ替わるため「今年が良くても、来年は・・・」ということがあったが、このチームではラグビートップリーグ昇格を目指してある程度先を見据え強化をして行ける環境なので、まずはディフェンスの面に特化して今年はやって行こうと。

 

昨年のデータを分析した所、失うトライ数が多かった。勝ったゲームでも、平均3.5~4トライくらい獲られている。なので、まずは基本的な「守る」所をしっかりやらなければなりません。そして、もちろん得点力も備えなければ勝つことは出来ないので、そこもしっかりやって行きます。

 

どんなチームなのか例えるなら、昨シーズントップリーグで優勝したサントリーは、どちらかというとアグレッシブな攻撃が特色のチームでありつつ、実は失点数もトップリーグの中で一番少ない。ディフェンスを強化しながらも、勝つ為には得点力も無ければいけないので、合わせて取り組んでいきます。

 

目指しているディフェンスで要になる選手は?

 

今のラグビーはセットプレー(スクラム、ラインアウト、キックオフ)の重要性が高く、ここが受けに回るといい攻撃もいいディフェンスも出来ない。そういう意味で言うと、特定の選手というよりはフォワード(FW)全体という事になるかもしれません。

 

特にスクラムは、昨年上位チームとの対戦でかなり苦労していたので、今年からFWコーチ専任になった、松原裕司コーチが、大切な事・重要を厳しく選手に伝えています。

 

4月と比較するとスクラムは大きく成長しており、指導の結果が少しずつ出てきている所です。

 

春シーズンは強豪チームとの対戦が続きましたね

 

5月14日のIBC杯・帝京大学戦は、ケガ人が多く、外国選手も合流前で、チームとしてはとても厳しい時期でした。ただ、主力選手が欠ける中で、出場した若手は同年代の日本一のチームと対戦して体感出来たことは良かったし、チームとしても秋ごろになって振り返った時、「あれがいい経験になっている」と思えるように糧にしていきたいです。

 

また、6月18日のヤマハ戦の時は、会場のエコパスタジアム(静岡)で前日に日本代表対アイルランド戦があり、選手はそんな会場の雰囲気にのまれてしまったような部分が見受けられた。

 

トップリーグのチームと対戦する機会が多くはない環境の中で、チームとしていい準備をし、自分たちがどれだけやれるのかを肌で感じたかったが、一方的な試合になってしまいやろうとしていた事が出来なかった。その中で課題として挙がってきたのは「メンタリティー」。技術うんぬんだけではない部分です。

 

我々はチャレンジャーだという気持ちをもっと前面に出して行こうと再確認して、次のNEC戦に臨みました。結果的に試合には負けましたが、ディフェンスに関してはやろうとしていることが出来、試合内容も向上しチームとして少し前向きになってきている所です。

 

今年3月14日 新コーチングスタッフ発表記者会見(写真向かって右から2番目が小村HC)

今年3月14日 新コーチングスタッフ発表記者会見(写真向かって右から2番目が小村HC)

 

そして、いよいよ今月30日、「ラグビッグドリーム2017」では、大学の強豪校・東海大学と対戦ですね

 

昨年はちょっとした運で帝京大学に届かなかった東海大学ですが、FW・バックス(BK)ともにバランスが取れていて、今年も前評判はいいと聞いています。

 

東海大学もうちのチームと同じように、セットピースにフォーカスしているチームです。しっかりベストのプレーを出して行かないと絶対にいいゲームは出来ないと思うので、相手を学生と思わずリスペクトし、チームとして目指すゲームの形にして行きたいです。

 

この試合が終わると関東でのサマーキャンプに入りますが、既にこの東海大学戦からサマーキャンプは始まっている、そんな位置付けの試合になります。

 

チームには、東海大学出身の選手も多くいます

 

ダラス・タタナは7人制日本代表候補のキャンプに召集中で出られないが、小野航大、村田オスカ・ロイド、佐々木裕次郎がいます。彼らは母校相手に成長した姿を見せる事が出来ると思います。

 

ケガをしていた選手の復帰状況についてはどうですか?

 

主力選手にケガ人が多かった。FWでは北川勇次と許雄。彼らには夏合宿までには復帰してもらいたいので、トレーナー陣と一緒にそこに間に合うようにハードワークをしてもらっています。BKでは、村井佑太朗もIBC杯で大きなケガをしたが、やはり夏合宿までにはなんとか・・・という所です。

 

若手の選手についてはどうですか?

 

高校卒で入ってくる選手は、早い選手で3年、FWの選手だと体作りもあるので4年、5年とかかる。釜石では伝統的に、地元の高校からチームに入り、3~4年たった時に大学新卒の選手に負けないくらいの力を発揮する形が、一つの文化として根付いていると思う。私も小さい頃から、そういう所を見ていました。実際に、高卒で入ってきた選手には、普通の選手以上にハードワークしてもらっています。

 

そんな高卒選手の中では、4年目の菅原祐輝(仙台育英高卒 BK)が今シーズンここまでケガも無くフル出場しているが、主力選手が戻ってきた時にポジションを守り切る事が出来るか、競争に勝っていく事が出来るか、コーチ陣はそこに期待しています。また、フロントロー(FW前列)高橋拓也(黒沢尻工業高校卒 8年目)、佐々木和樹(盛岡工業高校卒 11年目)も高卒組。今はチームの主力メンバーだが、ここまでくるのにFWの選手は特に時間が掛かるのがわかると思います。

 

東海大学戦、どんなテーマを持って試合に臨みますか?

 

ずっと春からやってきたディフェンスはもちろん、ここ2~3週間取り組んできた攻撃の面を整理したい。選手としっかり共有して、グランドで同じ方向、同じ絵を見てそれを遂行できるかにフォーカスしています。

 

選手たちがどの程度理解して遂行できるか?がゲームのポイントになってくると思います。出場メンバーは、前後半入れ替えて出来るだけ経験のない選手も出場させるつもりです。

 

準備してきた事をどれだけチャレンジできるのか、そこを見ていきます。そして、夏キャンプのNEC、日本IBM、日野自動車戦へ向かうための試合にしていきたいです。

 

期待したい選手は?

 

やはり、特にこの選手というよりは、【スクラム】ですね。東海大学にどれだけ通用するのか、プレッシャーをかけることできるのか、安定したボールが出せるのかが、今後トップチャレンジリーグで戦うために、セットプレーをどう強化していくか?そのポイントに繋がっていきますので。

 

また、ディフェンス面は失点を少なくする、ラインスピードを上げて相手にいいアタックをさせない、脅威をいかに与えられるかがカギだし、ここもメンタリティーの強さが求められる所、強い気持ちを持って選手には臨んで欲しい。フィジカルの面でも、体がしんどい時でもきつい方のプレーを選ぶ事が出来るかが大事。そういった事が出来る選手をコーチ陣としても見極めていく試合になりますね。

 

最後に、釜石市民の皆さん、ファンの方へ向けてメッセージをお願いします

 

岩手県、そして釜石市はラグビーが好きな方が多く、釜石シーウェイブスRFCを応援して下さる方がたくさんいらっしゃいます。釜石からは少し離れてはいますが、ここ最近続く洪水や土砂災害の被害に遭われた地域の方、そして東日本大震災によってまだまだ辛い思いをされている方たちに、少しでも「シーウェイブス頑張ってるな」と感じて頂ける試合をお見せしたいです。

 

グランドに来られる方にはぜひ足を運んで頂きたいです。選手のぶつかる音など、生の迫力を体感する事で、ラグビーの魅力を感じてもらえると思います。会場で応援をどうぞよろしくお願いします!

 

【小村 淳(こむら あつし) ヘッドコーチ】
1970年3月17日(47歳)北海道函館市出身 
ラグビー歴:函館大学有斗高校 → 明治大学 → 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 
日本代表キャップ4
前職は明治大学ヘッドコーチ
現在は選手と共にラグビー漬けの毎日で、まだあまり釜石の中を巡る事は出来ていないが、お気に入りのラーメン屋を見つけて通っていらっしゃるそうですよ。また、なんといっても水が美味しいので、海産物はもちろんのこと、食べ物全般が美味しく、釜石は暮らしやすいとお話して下さいました。

 
 

選手、そしてラグビーを身近に感じる事が出来る「釜石ラグビックドリーム」は、ラグビー好きの方はもちろんの事、ラグビーにあまり詳しくない・・・という初心者の方も楽しめるイベントです!

 

皆さんお誘いあわせの上、会場で選手に熱い声援を送りましょう!

 

 

【釜石ラグビッグドリーム2017】 メイン試合 釜石シーウェイブスRFC 対 東海大学

日時: 7月30日(日)13:00 キックオフ 無料試合
会場: 釜石市球技場(松倉グランド) ※県立釜石高校隣
http://en-trance.jp/event/13204.html

 

この試合の前には、宮古高校 VS 釜石商工・釜石高校(連合チーム)が10:40~。
そして、釜石シーウェイブスRFCクラブハウス駐車場では、11時から「にぎわいイベント」として、ラグビー体験広場・キッチンカー出店・出張ラグカフェ・木工・缶バッチ・わたあめ・ポップコーン手作り体験・抹茶サービスが行われるなど、様々な企画が盛りだくさんです。

 

縁とらんす

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縁とらんす事務局による記事です。

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