支援の「青森ねぶた」出陣〜唐丹夢あかり、復興の願い込め花火も

2016/08/24|カテゴリー:復興釜石新聞 観光

青森青年会議所のメンバーらと共に、「ねぶた」の前で飛び跳ねる子どもら

青森青年会議所のメンバーらと共に、「ねぶた」の前で飛び跳ねる子どもら

 

 お盆を前に11日、釜石市唐丹町で「夢あかり」が開かれた。東日本大震災のあと昨年までは、「追悼」と「復興」の願いを込め被災地で一斉に花火を打ち上げる「ライトアップニッポン」に合わせて行っていたが、今年は地元の小白浜町内会や唐丹駐在所連絡協議会などが独自に実行委員会を立ち上げて開催。地元住民が繰り広げる盆踊りなどに合わせ、約700発の花火が夜空を彩った。青森市から支援の「ねぶた」も出陣。勇壮な山車が笛や太鼓の音に合わせて練り歩き、唐丹の復興にエールを送った。

 

 復旧した小白浜漁港の岸壁にメーン会場を設定。特設舞台では、釜石民謡クラブによる民謡、唐丹中生によるソーラン、花巻市東和町から駆け付けた津軽三味線グループの演奏などが繰り広げられた。花火が打ち上げられ、地元の桜舞太鼓も鳴り響いた。縁日広場も設けられ、子どもも大人も綿あめや焼きそばを味わい、輪投げやヨーヨーすくいなどの遊びを楽しんだ。

 

夜空を彩る花火を眺める家族連れ

夜空を彩る花火を眺める家族連れ

 

 青森ねぶたは2回にわたって出陣。鬼女を退治しようとする武将の勇壮な姿を表現した「紅葉狩り」の山車に灯がともされ、「らっせーらー」の掛け声に合わせて跳人(はねと)が飛び跳ねた。跳人に誘われた子どもらが飛び入りでパレードに加わり、「らっせーらー」と声を弾ませた。

 

 ねぶた師の内山龍星さんが2011年、ボランティアで釜石を訪れたのが、今回の出陣のきっかけ。東日本大震災復興支援事業に取り組む青森青年会議所(JC)などのメンバーが内山さんの思いに賛同し、青森ねぶた初の跳人団体「跳龍會」の面々と共にトラックに山車を積み約40人が駆け付けた。

 

 青森JC元理事長の佐藤一尚さん(41)は「内山先生の支援の思いが形になり、うれしい。わずかな力だが、青森ねぶたを通し、本当の意味で唐丹の復興につながれば」と期待する。

 

 唐丹夢あかりは震災のあった11年から毎年夏のこの時期に行われている。今回は地元企業や住民から資金を募って開催にこぎつけた。

 

(復興釜石新聞 2016年8月20日発行 第513号より)

 

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