甘味すっきり、柿酢サイダー〜ブランド強化、通年販売へ

2016/08/04|カテゴリー:復興釜石新聞 産業・経済

道の駅「釜石仙人峠」で本格的に販売を始めた「柿酢サイダー」

道の駅「釜石仙人峠」で本格的に販売を始めた「柿酢サイダー」

 

 釜石市の第三セクター釜石振興開発(新里進社長)は釜石・大槌地域産業育成センターと共同で、地元の特産品「甲子柿」で製造した「仙人柿酢」を使った飲料「柿酢サイダー」を開発した。ほのかな柿の甘みとすっきりした味わいが特徴。同社が運営する道の駅「釜石仙人峠」とシープラザ釜石内の「かまいし特産店」で27日から本格販売を始めた。1本340ミリリットル、250円(税込み)。

 

 同センターが地域事業者と共同で新商品の開発やブランド力の強化など地域食産業の活性化を図ろうと取り組む「市海商工連携(6次産業化)推進事業」から生まれた商品。上中島町の「仙人醸造所」の柿酢を使い、仙台市の飲料製造会社に製造を委託した。

 

 甲子柿は、甲子地区で育った渋柿の一種である小枝柿を煙でいぶして甘さを凝縮させたもの。柿酢は、甲子柿と酵母を原料に発酵、熟成させた昔ながらの手作りの醸造酢で、水で薄めて飲んだり、料理にも使えるという。

 

 旬の時期がある甲子柿を通年で味わえ、柿酢をアレンジすることでより多くの人に楽しんでもらいたいと今年3月ごろから開発を開始。酢の強さや飲みやすさなど試行錯誤し、4月から試験的に販売した。試飲や購入者アンケートによると、約6割が「おいしい」と回答。味は変えず、「真っ赤でぷっくりした柿をイメージしたポップなデザイン」にラベルを一新して本格的に売り出した。

 

 「甲子柿を売り込める商品がまた一つ生まれた」と喜ぶのは駅長を務める同社の菊池利教部長。柿が特色の一つでもある地域だが、これまでは旬の10月だけと季節が限定されていた。加工品の開発が進み、5月から冷凍甲子柿やジェラートなどの店頭販売が本格化。「年間を通して味わえるまでに前進した。柿ブランドをどんどん発信していきたい」と意気込む。

 

 開発に携わった同センター総合支援グループの石川学リーダーは「地域にある既存商品をつなぎ、地域の食を盛り上げていければ。仙人秘水を使ったリッチバージョンも作れれば」と、次につながるアイデアを口にした。

 

(復興釜石新聞 2016年7月30日発行 第508号より)

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