釜石 東大阪、友情育むラグビー交流〜W杯開催 共に盛り上げ


2016/08/03
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

ミニゲームで交流する東大阪ラグビースクール(青)と釜石シーウェイブスジュニア(緑)の子どもたち

ミニゲームで交流する東大阪ラグビースクール(青)と釜石シーウェイブスジュニア(緑)の子どもたち

 

 釜石市と同じく2019年ラグビーワールドカップ(W杯)開催地に決まった大阪府東大阪市のラグビースクールの子どもたちが釜石を訪れ、ミニゲームなどで釜石の子どもたちと交流を深めた。共に「ラグビータウン」として全国に知られる地域で活動する子どもたち。3年後に迫ったW杯に期待を膨らませながら、だ円のボールを追いかけ友情を育んだ。

 

 花園ラグビー場がある東大阪市では、3つのラグビースクールで約260人が活動している。このうち釜石には、希望した小中学生16人が訪れた。

 

 交流会は23日、市球技場で行われ、釜石シーウェイブスジュニア28人のほか、秋田市、北上市からもそれぞれ20人が参加。パスやタックルなどの練習を繰り返した後、9人制のミニゲーム(12分)でリーグ戦を行った。

 

 東大阪と釜石の対戦では、体格で勝る東大阪が圧倒。釜石も必死のタックルで食らいついたものの、一方的に3トライを奪われ力負けした。

 

 先制トライを奪う活躍を見せた東大阪の菅原亮太主将(長堂小6年)は「連係はいま一つでしたが、ともかく前に出ようと意識した」と胸を張る。敗れはしたものの、釜石の米澤瑛斗主将(甲子小6年)は「強いチームを相手に意外とタックルに行けた。震災に負けず、ラグビーで盛り上げていきたい」と力を込めた。

 

 東大阪の子どもたちが13年、「被災地に学ぼう」と釜石を訪れたのがラグビー交流のきっかけ。14年には釜石の子どもたちが東大阪に招かれ、親善を深めた。昨年は実施を見合わせたため、W杯開催地に決まった後は今回が初めての交流となった。

 

 東大阪の子どもらはこの日朝、鵜住居町のW杯スタジアム建設予定地なども見学。事務局を担当する東大阪市ラグビー協会副理事長の山﨑裕二さん(57)は「被災地の現状を知り、ラグビー日本一7連覇を達成した釜石の歴史を知ることは必ず子どもたちの成長につながるはず」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2016年7月27日発行 第507号より)

 

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