老人ホーム合同避難訓練 鵜住居で初めて

2016/06/23|カテゴリー:復興釜石新聞 地域 防災・安全

土砂災害を想定した訓練で老人ホームに避難した園児ら

土砂災害を想定した訓練で老人ホームに避難した園児ら

 

 6月の「土砂災害防止月間」に合わせ、釜石市鵜住居町の特別養護老人ホーム三峯の杜(齊藤敦子施設長、入所者29人・ショートステイ利用者20人)で16日、土砂災害を想定した避難訓練が行われた。隣接する鵜住居幼稚園(磯田育子園長、園児24人)、養護老人ホーム五葉寮(久保喜雅施設長、入所者50人・ショートステイ利用者2人)と合同で実施する初めての訓練。あいにくの雨模様で参加人数や内容など規模を縮小したが、園児は避難経路や場所、両施設は受け入れ体制や誘導など災害時の対応を確認した。

 

 両施設では火災などの非常事態に相互に協力できるよう連携した訓練を定期的に実施。同園でも地震、火災、防犯訓練などを独自に行っている。

 

 昨年秋ごろ、3者が加入する地元の川目町内会で防災ハザードマップづくりが行われた際、園や施設そばの山に土砂災害の危険があることを知り、防災連携を検討。園児が迅速、安全に避難できるよう、三峯の杜を1次避難、五葉寮を2次避難場所に設定した訓練内容で準備を進めてきた。

 

 この日は、年長児5人が参加。三峯の杜が園から避難の要請を受け、訓練を開始した。園児は教諭の指示で施設に移動し、施設職員の誘導で建物の1階から2階に避難。雨のため、1次避難で終了したが、園児は「ここの階段は初めてだよね。高いね」などと避難ルートを確認していた。

 

 梅雨に入り、大雨で土砂災害の恐れが高まることも考えられる中での訓練に、磯田園長は「いざという時には高いところに逃げようと考えるが、そういう場所がそばにあると安心する。初めてのことは誰でも緊張するので、なおさら園児にはいい体験になった」と話した。

 

 齊藤施設長は「高齢者は子どもとの触れ合いを喜ぶので、何かあった時の協力体制づくりだけでなく、いっそうの交流につながれば」と期待。今回参加できなかった園児も体験し、きちんとした避難経路を覚えてもらうため、今後も同様の訓練を行うことにしている。

 

(復興釜石新聞 2016年6月18日発行 第496号より)

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