いわて国体150日前イベント〜市民一丸リレーマラソン 120人、たすきつなぐ

2016/05/11|カテゴリー:復興釜石新聞 スポーツ

小・中学生が参加した10キロの部のスタート

小・中学生が参加した10キロの部のスタート=午前10時

 

 10月に本大会が実施される希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)の150日前記念イベントとして3日、国体成功への機運を高める「かまいしリレーマラソン」が釜石市平田の三陸博跡地で開かれた。県内33市町村から集めた「炬火(きょか)」を総合開会式(北上市)でともすための採火セレモニーも行われ、市民一丸となった国体の盛り上げを誓い合った。

 

 イベントは同国体釜石市実行委員会、市体育協会が主催。野田武則市長は「たすきをつなぐリレーマラソンは復興支援で生まれた絆をつなげていく意味もある。精いっぱいの走りを」と激励した。

 

 40キロの部に6チーム、10キロの部に15チームがエントリーし、市内外から小・中・高校生と社会人約120人が参加。ゲストランナーには本県高校駅伝の強豪、一関学院高陸上部が招かれた。岩手大釜石サテライト前を発着点・中継所とし、1周2キロのコースをたすきをつないで周回した。

 

 今年3月、全国大会に出場した釜石東中野球部は2チームを組んで10キロの部に参加。日ごろの鍛錬の成果を発揮し1、2位でゴールした。前川康生君(3年)は地元での国体開催に「せっかく来てくれるので、全力で戦った後には釜石を存分に楽しんでほしい」と歓迎の気持ちを表した。

 

 「みんなでたすきをつなぐのは爽やかで新鮮」と40キロの部に挑戦した釜石高陸上部の古川実佳さん(2年)は「釜石の国体競技で興味があるのはラグビー。学校の隣が会場なので日程が合えば応援に行きたい」と期待を膨らませた。

 

 1970年以来46年ぶりとなる岩手国体。釜石市では9月6日にオープンウォータースイミング(根浜海岸)、10月2日にトライアスロン(同海岸など)、10月4~7日にラグビー成年(7人制、市球技場)が実施される。

 

 市実行委事務局を務める市国体推進課の菊池拓也課長は「本国体は震災後の支援に感謝を表す目的もある。市民への周知を重ね、特にも子どもたちから盛り上げを図っていきたい。2019年のラグビーW杯にもつながることなので、ぜひとも成功させたい」と決意を新たにした。

 

子どもたちに自分の経験を話す長崎宏子さん

子どもたちに自分の経験を話す長崎宏子さん

 

 イベントには、秋田県出身で”天才水泳少女”として注目された元日本代表選手の長崎宏子さん(47)が招かれ、トークショーも行われた。小学6年生から日本選手権200メートル平泳ぎで8連覇を達成、日本人小学生初の競泳五輪代表(政治的問題で日本不参加のモスクワ五輪)に選ばれた長崎さんは、自らの競技人生を振り返り、「金メダルの夢はかなわなかったが、『あの時こうすれば…』というのはあまりない。皆さんも夢を持ち、それに向かって、後で後悔しないような努力をしてほしい」と中学生らにエールを送った。

 

「炬火」採火セレモニー、名称募集 8月に発表

 

 「炬火」の採火セレモニーは、リレーマラソンに参加した小・中学生によって行われ、”マイギリ”という火おこし道具で火種作りに挑戦。力と根気のいる作業に四苦八苦しながらも、木の摩擦熱で煙が上がってくると「頑張れ」「あと一息」と声援が飛び交った。

 

 出来た火種は七輪に移して燃え上がらせ、トーチに点火。小・中学生8人が岩手大サテライトの敷地内を回るトーチリレーを行い、最後にステージ上に設けた炬火台に点火した。

 

点火したトーチを持つ中学生

点火したトーチを持つ中学生

 

 最終ランナーの伊藤瑞希さん(釜石中3年)は火おこしからみんなでつないだ火を喜び、「国体に向け学校で取り組む花いっぱい運動やあいさつなどで、他県から来た人たちを歓迎できれば。水泳を習っているのでオープンウォータースイミングを見てみたい」と目を輝かせた。

 

 採火した火は、釜石駅前のモニュメントにともされる「高炉の火」と合わせて、10月1日に北上総合運動公園陸上競技場で行われる総合開会式の会場に運ばれる。市では現在、釜石の炬火名を募集中で、8月に行われる「釜石よいさ」で、合火と名称発表のセレモニーを実施する予定。

 

(復興釜石新聞 2016年5月7日発行 第484号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石のトピックス