「釜石ワイン」発表、発売へ〜地元産ブドウ100% 醸造所も計画

2016/05/05|カテゴリー:復興釜石新聞 産業・経済

「釜石ワイン」の誕生を喜ぶ関係者

「釜石ワイン」の誕生を喜ぶ関係者

 

 遠野市のNPO法人・遠野まごころネット(臼澤良一理事長)は23日、釜石市甲子町の「天洞(あまほら)ヴィンヤード(ブドウ園)」で収穫したブドウを原料に初めて醸造した「釜石ワイン」(仮称)を発表した。同法人は遠野市に醸造所も開く予定で、ワインの一貫生産による東日本大震災被災地の活性化、障害者を中心にした就労・就農支援事業などを推進する。

 

 「あまほらヴィンヤード」は2014年5月に作付け。長野県東御市のワイナリー「はすみふぁーむ」を経営する蓮見よしあきさんが協力し、ボランティアとともにピノ・ノワール、ケルナー、シャルドネなど、赤、白ワインに適した6種類の苗を植えた。翌年も追加し、約3千平方メートルに1050本を育てる。昨年秋、2年目の苗から30キロのブドウを初めて収穫した。蓮見さんが自社で醸造、ロゼ(ピンク色のワイン)10本(1本750ミリリットル)に仕上げた。

 

 発表会はイオンタウン釜石で行われ、協力者やスタッフなどが試飲した。記念の1本が贈られた野田武則市長は「色がきれいで、香りは若々しい。この取り組みが多くの人に良い影響を及ぼしている。民間がやることが大事で、行政は手助けする。それが地域創生につながる」と期待を述べた。

 

 蓮見さんは「今回は収量が少ないのでロゼにした。ワインは地元の食材に合わせて味わう。それが根付くことがワイン文化。時間をかけて取り組んでほしい」とエールを送った。

 

 遠野まごころネットと、イオングループは「釜石ワイン」の販売合意書、世界的金融大手のバークレイズは就農支援プログラムを発表。地元産のリンゴを原料とするシードル(果実酒)の今年の販売計画も発表された。

 

 鵜住居町の二本松農園が生産したジョナゴールドなど3種を使った「釜石林檎シードル」(750ミリリットル)1千本、遠野産の「遠野林檎シードル」(同)700本を5月5日から販売する。いずれも蓮見さんが醸造した。イオンタウン釜石と二本松商店のほか、遠野駅や盛岡駅でも販売する。価格は1本2200円(税別)。

 

5月5日には林檎シードル2種も販売される

5月5日には林檎シードル2種も販売される

 

 「あまほらヴィンヤード」では、併設するレストランのほか、本年度中に「ものづくり棟・就労支援施設」を建設。遠野市綾織町には広さ約1ヘクタールの「寒風(さむかぜ)ヴィンヤード」の整備も予定する。

 

(復興釜石新聞 2016年4月27日発行 第482号より)

 

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