大型客船 ぱしふぃっくびいなす 釜石寄港、「橋野」へ オプショナルツアー

2016/04/12|カテゴリー:復興釜石新聞 観光

「ようこそ鉄のまち釜石へ」。ぱしふぃっくびいなすの入港を歓迎した「橋野鹿踊り保存会」のメンバー

「ようこそ鉄のまち釜石へ」。ぱしふぃっくびいなすの入港を歓迎した「橋野鹿踊り保存会」のメンバーは、勇壮な舞で釜石の素晴らしさを乗船客に印象づけた

 

日本クルーズ客船(大阪市)が運航する客船「ぱしふぃっくびいなす」が2日、横浜港発着で東北を巡る「三陸復興国立公園クルーズ」で釜石港に寄港した。同船の釜石港入港は3回目。接岸した港町の公共ふ頭では、市などが主催する入出港セレモニーが行われ、市民挙げて乗船客を歓迎した。

 

同クルーズは3月31日から4月4日(4泊5日)までの日程で行われ、石巻、釜石、宮古の3港に寄港。釜石港には2日午前8時前に入港した。入港セレモニーで野田武則市長(釜石港湾振興協議会会長)は「釜石港は震災で大きな被害を受けたが、(復旧へ)いち早く整備が進められた。皆さんの楽しいツアーを心から祈念申し上げる」とあいさつ。松井克哉船長らに花束、記念品(入港記念盾、本県特産品、浜千鳥)が贈呈された。

 

昨年、世界文化遺産に登録された「橋野鉄鉱山」がクルーズのオプショナルツアーに組まれたことから、地元橋野町の「橋野鹿踊り」が伝統の舞で歓迎の気持ちを表した。メンバーの菊池ひかりさん、小笠原優美さん、遠藤綾佳さんは花束贈呈者も務めた。鹿踊りに同行した女性(66)は「ドラマで見るようなすごい船。憧れます。地元の芸能で歓迎できたことも良かった」と貴重な機会を喜んだ。

 

同船は1998年に就航。全長183.4メートル、幅25メートル、総トン数2万6594トン。最大乗客数は620人。釜石港には公共ふ頭が完成した2007年に初めて寄港し、東日本大震災後は14年以来の寄港となった。松井船長は「心のふるさとに帰ってきたよう。鉄の意志で未曾有の災害を乗り越え、世界遺産登録、ラグビーW杯開催地決定にこぎ着けられたことに心から拍手を送りたい。今回の滞在で釜石復興に協力できれば」と思いを寄せた。

 

同クルーズには約300人が参加。妻と乗船した愛知県大府市の新井好夫さん(86)は「入港する先々での歓迎を毎回楽しみに来る。今日は乗ってみたかったレトロ列車(三陸鉄道)にも乗る。テレビで見ていた被災現場がどう変わったか、しっかり目に焼き付けたい」と話した。

 

この日のオプショナルツアーは世界遺産見学や三鉄乗車のほか、鉄の歴史館見学、遠野市観光などさまざまなコースが設けられ、約170人が楽しんだ。午後5時までの接岸中は、岸壁で一般見学や地場産品の販売、事前申込者の船内見学が行われ、出港セレモニーでは釜石東中吹奏楽部の演奏で宮古港に向かう同船を見送った。

 

(復興釜石新聞 2016年4月6日発行 第476号より)

 

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