橋野の「菊芋」魅力発信 釜石特産の商品開発へ〜地域おこしにつなげよう 地域資源活用研究会でレシピ紹介

2016/01/28|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

キクイモを使った料理を紹介する千葉星子さん

キクイモを使った料理を紹介する千葉星子さん(左)。参加者はさまざまな料理に活用できる食材に興味津々

 

 釜石市平田の釜石・大槌地域産業育成センターで19日、本年度3回目の地域資源活用研究会(市、同センター主催)が開かれた。今回は、橋野町産「菊芋(キクイモ)」の特産品としての知名度向上、利用促進を狙いに、大学教授がキクイモの機能性について講演したほか、料理研究家による料理レシピの紹介も。菊芋を使った食品開発を検討している事業所や団体、一般市民ら約40人が参加した。

 

 キクイモはキク科ヒマワリ属の多年草で、北米が原産地。根にできるショウガに似た塊が食用になり、飢饉(ききん)や戦争中の食料危機時などの救荒作物として栽培された歴史があるという。食物繊維や消化吸収されにくい多糖類イヌリンを多く含んでいることから、近年、健康食品として注目を集めるようになった。既に長野や熊本県の特定地域ではさまざまな商品を開発し、地域おこしにつなげている。

 

 古くから栽培されていたという橋野地区でも、ここ数年は作らなくなっていたが、地域にある資源を活用した新たな特産品としてキクイモに着目。昨年から数軒の農家が栽培を始めている。

 

地域資源活用研究会が特産化を目指す橋野町産キクイモ

地域資源活用研究会が特産化を目指す橋野町産キクイモ

 

 講演では北里大・北里生命科学研究所・大学院感染制御科学府の清原寛章教授がキクイモの含有成分や機能性、有用性について解説。釜石で地域資源として活用するには「先進地域での取り組みと差別化することが重要」と指摘した。

 

 2013年10月に収穫した橋野産キクイモの機能性などの分析を進めていることを説明し、「抗がん剤の炎症を軽減したり、免疫が暴走し炎症を起こした時に抑えるといった薬効成分を持っている可能性がある。体にいい成分、まだ見つかっていない機能を使った釜石特有の商品開発につながれば」と期待をかけた。

 

 料理研究家でフリーアナウンサーの千葉星子さん、調理師でNPO法人ともいき副理事長の坂岡節子さんがキクイモを使ったクリームコロッケやピクルス、スープ、菓子など計11のレシピを紹介。参加者が試食し、「シャキシャキと食感が良い」「おいしい。商品化したら売れる」などと好評だった。

 

 千葉さんは「キクイモには独特のクセがあるが、うまく引き出すとおいしさの特徴になる。調理の仕方を工夫することで幅が広がる、面白い食材。いろんなところでレシピ開発を進めてキクイモのおいしさ、魅力を発信してもらえれば」と話していた。

 

(復興釜石新聞 2016年1月23日発行 第455号より)

 

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