三陸の「食」と「農」お披露目交流会、加工業者ら意見交わす〜新メニュー開発へ情報交換


2015/12/22
復興釜石新聞アーカイブ #観光

三陸の農と食

「食とワインで三陸地域を活性化させよう」とアピールする宝来館女将の岩崎さん

 

 三陸の海の幸などの味を引き立てる地元産ワインを造ることで三陸の魅力発信や地域振興、活性化につなげようとブドウ栽培に取り組む釜石市鵜住居町根浜の宝来館は1日、「いわて三陸の新しい『農』と『食』お披露目交流会」を開いた。三陸地域の農産物や海産物生産者、加工・販売に取り組む業者や支援機関の関係者ら15人が参加。アワビや甲子柿など地元産の食材を生かした多彩な料理を堪能しながら、新しいメニューの開発に向けて情報や意見を交わした。

 

 この日のメニューはドンコの和え物、カキのスモーク、ブリ大根、アワビのやわらか煮など、いずれも三陸産の食材を生かしたもの。健康野菜として注目を集めるアピオスの素揚げや塩麹(こうじ)漬け和牛のにぎり、甲子柿のソルベなど斬新なメニューも並んだ。

 

 交流会は、宝来館のブドウ栽培の取り組みに関心を持った公益社団法人岩手県農業公社農業参入アドバイザーの佐藤広昭さんらが視察に訪れたのがきっかけ。交流会を企画した佐藤さんは「三陸地域では農業の拠点化を目指す意欲的な生産者と、農産物の加工・販売業者が共鳴・交流し、地域の復興に取り組む動きが活発化している。今はまだ点にとどまっている動きを線から面へと広げよう」と参加者に呼びかけた。

 

 宝来館がブドウ栽培を始めたのは2013年から。花巻市大迫町の高橋喜和さん(高橋葡萄園代表)の技術指導を受け、鵜住居地区復興まちづくり協議会が運営する「にこにこ農園」などに約400本の苗木を植え、生育を見つめる。

 

 交流会には、高橋さんも自慢の白ワインなどを持参して参加。「釜石でも来年あたりから収穫できそうだ。ラグビーワールドカップ(W杯)開催時に地元産ワインを提供できるよう、これからもしっかりとお手伝いしていきたい」と熱い情熱を伝えた。

 

 宝来館女将(おかみ)の岩崎昭子さんは「これからがスタート。この動きを力強い流れに変え、食とワインで三陸地域を活性化させよう」とアピール。県沿岸広域振興局の小菅裕明農林部長は「せっかくの食材がありながら、ブランド化がいま一つうまく進んでいない。食を盛り上げ、支援していきたい」とエールを送った。

 

(復興釜石新聞 2015年12月5日発行 第442号より)

 

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