平田幼稚園 新園舎完成、平田小の隣接地に〜響く歓声 広がる笑顔

2015/11/05|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

移転新築した平田幼稚園の園庭で遊ぶ子どもたち
移転新築した平田幼稚園の園庭で遊ぶ子どもたち

 

 釜石市が東日本大震災の復興に向けた平田地区土地区画整理事業に伴い進めてきた市立平田幼稚園(祝田由美子園長、園児42人)の移転新築工事が完成し、27日に竣(しゅん)工式が行われた。園児や保護者、市や園の関係者ら約120人が参列し、新しくなった園舎の完成を祝った。11月4日から保育を始める。

 

 式では、野田武則市長が「子どもたちの笑顔を育むため、より安心安全な園舎になった。新たに始まる園生活が多くの人に親しまれ、充実が図られるよう職員一丸となって運営していく。子どもの成長には家庭や地域の協力も必要で、園児たちが新しい時代をたくましく生きる力の基礎を身に付け、心豊かに、夢と希望を実現できるよう力添えをお願いしたい」とあいさつした。

 

 野田市長ら7人がテープカット。園児は園歌を元気いっぱい歌い、「へいたっこ虎舞」を披露して花を添えた。

 

 園児を代表しテープカットした田畑夢虎(ゆめと)君(5)、遠野愛実ちゃん(5)は「(園舎は)きれい。うれしい。みんなといっぱい遊びたい」とにっこり。早速、友達と真新しい園舎や園庭を駆け回り、歓声を響かせた。

 

関係者がテープカットして新園舎の完成を祝った
関係者がテープカットして新園舎の完成を祝った

 

 新園舎は平田小に隣接する敷地面積約2515平方メートルの土地に、延べ床面積約637平方メートルの木造平屋の建物、約1千平方メートルの園庭を整備。主な施設は保育室3室、預かり保育室、遊戯室などを配した。園児や職員が安全に移動できるよう段差を解消し、手すりを設置したほか、天井が高く出窓を多く配し光が入りやすくて明るい、風通しの良い園舎に設計。国道から離れているため車の往来を気にせず、自然の中で存分に体を動かし遊べる場所が完成した。

 

 同園は1953年に旧平田小校舎を利用し、私立幼稚園としてスタート。78年に市立となり、81年に園舎を新築した。2011年の震災で園舎は被災を免れたが、ライフラインが寸断され休園。保護者らの要望を受け、約1カ月後に再開し保育を続けてきた。平田地区土地区画整理事業では園舎が道路となる計画で、昨年12月から移転新築工事をしてきた。総事業費は約3億円。

 

 祝田園長は「今までの園舎に愛着があり寂しさもあるが、明るい園舎は子どもたちの夢のお城。夢が広がっている子どもたちの明るい笑顔、成長を見守りたい」と話した。

 

 市は、旧園舎のお別れ会を7日10時から11時まで開く予定。解体は9日に始まるという。

 

(復興釜石新聞 2015年10月31日発行 第432号より)

 

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