白山小から転校 遠藤君が縁結ぶ〜釜石と絆深めるイモ、りんご 長野県飯島町

2015/11/04|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

白山小児童にサツマイモを贈る飯島地区青少年育成会の4人
白山小児童にサツマイモを贈る飯島地区青少年育成会の4人

 

 白山小(栗澤弘校長、児童49人)に26日、長野県上伊奈郡飯島町の飯島小地区PTA連合体「飯島地区青少年育成会」の塩澤昌幸会長ら保護者4人が訪れ、大量のサツマイモをプレゼントした。震災から続く支援で、直接届けるのは初めて。釜石市や仙台市などの被災地を巡り、復興の様子を確認した。

 

 来訪したのは塩澤会長(37)のほか、矢澤真さん(34)池上堅さん(30)、宮下勝至さん(39)。贈呈式は体育館で行われ、全校児童が一行を歓迎。サツマイモ150本(72キロ)が贈られた。

 

 児童代表の三浦智咲さん(6年)が「サツマイモは私が2年生の時からいただいています。遠くから届けてくださり、ありがとうございます」と感謝。全員で「みんなが集まれば」など2曲を歌い返礼した。

 

 塩澤会長らによると、同育成会は30年以上、サツマイモの栽培体験を続けている。今年も児童276人が保護者と約15アールの畑に地区ごとに栽培、約600キロを収穫した。

 

 白山小との縁は、1人の児童がつないだ。飯島小6年の遠藤快莉(かいり)君は震災の時、白山小1年生だった。職場が被災した父親の転勤で、2年生から飯島小に転校した。快莉君一家を通して震災の状況を知った児童や育成会が、収穫したサツマイモを贈り、激励することにした。

 

 快莉君は塩澤会長に、白山小児童に宛てたメッセージを託した。「ぼくは、いつかまた釜石に帰って、いっしょに野球をしたいと思っています。長野の空も釜石と同じ空です。ぼくは長野県で、みなさんを応援しています」とあった。

 

ふるさとの児童に贈る名前入りのリンゴを収穫する遠藤快莉君
ふるさとの児童に贈る名前入りのリンゴを収穫する遠藤快莉君

 

 贈呈式を見守った中妻町の祖父、古川明良さん(64)によると、快莉君一家は自宅を新築。兄妹2人に、飯島町で妹が生まれた。

 

 なお、リンゴ栽培農家で同育成会の木下喜文前会長は27日、白山小の児童全員にリンゴを届けた。サツマイモと同様に5年目の寄贈。今年は児童それぞれの名前入りに挑戦、快莉君らも収穫を手伝った。

 

(復興釜石新聞 2015年10月31日発行 第432号より)

 

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