釜石、後半猛攻 開幕3連勝〜我慢の守備が勝利呼び込む 日本IBMに45-7

2015/10/06|カテゴリー:復興釜石新聞 スポーツ

釜石のロック伊藤剛臣の先制トライ

前半9分、釜石のロック伊藤伊藤剛臣がラインアウトから抜け出し右中間に先制トライを決める=27日、釜石市球技場

 

 社会人ラグビー地域リーグ、トップイーストリーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは27日、釜石市甲子町松倉の市球技場で日本IBM(昨季8位)と対戦。前後半合わせて7トライを奪うなど45―7で圧勝し、開幕3連勝を飾った。釜石は前半9分、ラインアウトからロック伊藤剛臣が抜け出し先制。29分には敵陣ゴール前のモールを押し込み、フッカー松原裕司が左隅にトライ。相手にトライを許さず、12―0で折り返した。後半11分にトライを奪われたものの、19分にWTB村井佑太朗がキックからのラッキーバウンドをキャッチしてトライ。さらに途中交代のFBジェームス・カマナが2トライを加えるなど圧倒。9月の3連戦、満点の勝ち点15を獲得して乗り切った。

 

 「相手ボールを奪い返してのトライもあり、きょうはディフェンスが良かった」。前後半合わせて7トライを奪う大勝も、三浦健博ヘッドコーチ(HC)は相手を1トライに抑えたディフェンスの勝利を喜んだ。

 

 前半は苦しんだ。ロック伊藤剛臣、フッカー松原裕司と元日本代表組のベテランが共にトライを決めたものの、FWがゴールラインまで迫りながら勢い余ってボールをこぼすなどミスも目立った。

 

 しかし、激しく攻め込まれながらもゴールラインは割らせず、前半を我慢のノートライに抑えたことが後半の爆発につながる。11分、WTB村井佑太朗がラッキーなトライ。さらにCTBセイララ・マプスア、FBジェームス・カマナが入ると、流れは一気に釜石に傾いた。

 

 「追い上げられてきたので、コミュニケーション能力の高い2人の投入時期を早めた」と三浦HC。だが、勝利の原動力となったのは、CTB小野航大らの再三の好タックルと言っていいだろう。後半23分、勝利を決定づけるプロップ鄭貴弘のトライは、小野の低く激しいタックルから生まれた。

 

 「焦りはなかった。ディフェンスでいい流れを持ってくるようタックルを心掛けた」と小野。ルーキーだった昨季と比べ、周りの状況を外側から見られる余裕があるという。「練習通りのシチュエーションで思い切りタックルに行けた」と胸を張った。

 

 9月の3連戦を負けなしで乗り切り、満点の勝ち点15を獲得したが、三浦HCは「まだ60%」と満足はしていない。「もっと得点できるポテンシャルはある。今後も1戦ごとにレベルを上げていきたい」。そのためにも9月の3連戦のメンバーを一度リセットし、10月からは新たな布陣で悲願のトップリーグ昇格を目指す。

 

 ナンバー8須田康夫主将はさらに貪欲だ。「フィジカルは相当鍛えてきたが、まだ30%程度の力しか出せていない。まだまだ行けますよ」と頼もしい。

 

元日本代表の伊藤「後輩を誇りに」

 

 先制トライを奪ったロック伊藤剛臣は、大漁旗が揺れる応援スタンドに向かってバンザイ。「これが僕の仕事」と大きくほえた。ラインアウトの隙間を突き、そのままインゴールに飛び込んだ。とても44歳とは思えぬ、豪快な突進に応戦席も沸いた。

 

 日本代表として歴代4位の62キャップを獲得。ラグビーW杯にも2度出場している。その日本代表は、ラグビーW杯イングランド大会の初戦で優勝候補の南アフリカに逆転勝利の番狂わせ。「思いもしなかった結果を残してくれた。後輩を誇りに思う」と伊藤。「自分が出場した2003年のW杯で、日本代表はブレーブ・ブロッサム(勇敢な桜たち)と呼ばれた。後輩がまさに、それを体現してくれた」と喜ぶ。

 

(復興釜石新聞 2015年9月30日発行 第423号より)

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