室浜トンネル貫通〜被災地の孤立化防ぐ

2015/09/24|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

万歳三唱で室浜トンネルの貫通を祝う野田市長ら

万歳三唱で室浜トンネルの貫通を祝う野田市長ら

 

 釜石市片岸町室浜と大槌町吉里吉里を結ぶ県道吉里吉里釜石線で今年6月から掘削が進められていた室浜トンネル(仮称、195メートル)が貫通し、16日、現地で式典が行われた。同トンネルは来年3月の完成を目指す。

 

 貫通式には、工事関係者や地域住民ら約70人が出席。沿岸広域振興局の佐々木和延局長、野田武則市長らが貫通の発破にスイッチ。作業員らが樽(たる)みこしを繰り出し、万歳三唱で貫通を祝った。

 

 海岸沿いに通る同路線は室浜地区から片岸地区への唯一のアクセス路。災害時の避難路ともなるが、東日本大震災では津波が浸水し、通れなくなった。

 

 このため県は、室浜地区の孤立化を防ごうと昨年10月から同路線のうち1680メートル区間の改良工事に着手。現道より山沿いにルートを変更し、新たにトンネルも整備することにした。

 

 総事業費は約20億円で、このうちトンネルの工事費は約5億6500万円。同区間の開通は2017年3月を予定する。

 

 震災で室浜地区はほとんどの家屋が津波で壊滅した。現在、防潮堤の整備、土地のかさ上げ、宅地造成も進み、早ければ11月ころから順次、家屋の再建が始まる見込み。

 

 トンネルの貫通式で、沿岸振興局の佐々木局長は「室浜地区と片岸地区の早期開通へ向け、全力で取り組みたい」とあいさつ。野田市長は「室浜地区では78世帯、約200人が被災し、約30人が津波の犠牲になるなど壊滅的な被害を受けた」と振り返った上で、「トンネルを含むこの路線が開通すれば地域住民も安心して生活できるようになる」と期待を述べた。

 

(復興釜石新聞 2015年9月19日発行 第420号より)

 

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