ベトナムから水産加工実習生〜人手不足解消期待 中国から切り替える

2015/09/03|カテゴリー:復興釜石新聞 産業・経済

ベトナムから受け入れた水産加工技能実習生と記念写真

ベトナムから受け入れた水産加工技能実習生と記念写真

 

 釜石地区の水産加工業者で組織する協同組合シーテック(小野昭男理事長、14社)は25日、ベトナムから受け入れる水産加工技能実習生9人の開講式を釜石・大槌地域産業育成センターで行った。これまでは中国・山東省から技能実習生を受け入れてきたが、第17期の本年度からベトナムに切り替えた。小野理事長は「ベトナムの実習生は向学心に燃えており、人手不足解消、地域活性化にもつながる」と期待する。

 

 技能実習生はハノイ周辺の21歳から28歳の若い女性で、実習期間は2018年8月までの3年間。小野食品(小野昭男社長)が6人、近藤商店(近藤利明社長)は3人を受け入れる。

 

 開講式で小野理事長は「有意義な技能実習に取り組み、帰国後の活躍を期待する」と激励。山崎秀樹副市長は「みなさんがベトナムと日本の懸け橋になれるよう、全力で応援したい」と述べた。

 

 これに応え、実習生代表のファム・ティ・ホァイさん(24)が「日本で働くことは私の夢だった。日本の歴史や文化を学び、仕事を早く覚えられようがんばりたい」と決意を述べた。実習生らは今後3週間、日本語や地元の習慣などを学んだあと、受け入れ先の2社に配属される。

 

 同組合は1998年から、中国・山東省から延べ約800人の水産加工技能実習生を受け入れてきた。しかし、経済成長に伴う中国の賃金上昇に加え、技能実習生の希望者が減少していることなどから、ベトナムにシフトすることにしたという。

 

 小野理事長が昨年11月にベトナムを訪れ、ベトナムの声放送局(国営)の子会社で人材育成事業も手掛けているエミコ(EMICO)に実習生の送り出しを要請。9人の実習生の中には、学校の教師や貿易の仕事を目指す学生もいるという。小野理事長は「中国に帰った実習生の多くがビジネスリーダーとして活躍している」とし、ベトナムの実習生にも成長を期待する。

 

(復興釜石新聞 2015年8月29日発行 第414号より)

 

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