釜石を忘れない〜神奈川綾瀬市 天神仮設で交流夏祭り 大きく構えず、楽しみながら支援活動

2015/08/04|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

綾瀬発 釜石応援プロジェクト

バーベキューの振る舞いは今年も大人気。大勢の人が綾瀬の名産を存分に味わった

 

 神奈川県綾瀬市と釜石市の天神町仮設団地を結ぶ「第3回釜石&綾瀬夏の交流祭り」が25日、同団地内で開かれた。綾瀬市社会福祉協議会が震災復興支援で立ち上げた「綾瀬発・釜石応援プロジェクト」の活動の一環。同社協が募集したボランティアとスタッフ44人が訪れ、綾瀬名産食材の振る舞いや縁日コーナー、ライブなどで両市民が交流を深めた。

 

名産品持ち込みバーベキュー

 

 無料のバーベキューでは、綾瀬名産の「高座豚」、自慢の野菜、ボリューム感のある生ソーセージを鉄板焼きで提供。釜石の業者が協力したイカとタコも焼いて振る舞われた。皮に黒模様が無いのが特徴の「高座スイカ」も人気。受け取り場所には順番待ちの列ができ、ボランティアが調理に汗を流した。焼きそばや綿菓子、ジュースなどは100円以下で販売し、昨年に続き売上金は全額、同団地自治会に寄付された。

 

 今年も釜石の子どもたちによるダンスクルー「いがったんたら」がオープニングを飾り、地元アーティストのDANさんが歌のライブで盛り上げた。

 

 「初めて参加した。いろいろ楽しませてもらってありがたい。やはり閉じこもってばかりではだめ」と同団地に住む女性(80)。磯田喜一自治会長は「今年は人出が多い。(長引く仮設暮らしで)ストレスもたまってきているので、こういうイベントを機に外に出てもらえれば」と住民を気遣った。

 

 今回のボランティア参加者の3分の2は、被災地を初めて訪れる人たち。一行は祭りの前、三陸鉄道に乗車し被災地の今を見つめた。初参加の平井弥佳さん(48)は「仮設住宅がまだこんなにあることを来てみて初めて知った。見聞きしたことを伝えたい」、友人の縣純子さん(50)は「関東もいつ何が起こるか分からない。災害への心構えだけは必要」と気を引き締めた。

 

 プロジェクトを担当する同社協の石橋正道さん(47)は「被災地を忘れないためには訪れるきっかけを作り、現地で感じたことを語り継いでもらうのが一番。今後は”復興支援”と大きく構えすぎず、来る側も一緒に楽しませてもらうような形がいいのでは」と、両者の関係性を模索した。

 

(復興釜石新聞 2015年7月29日発行 第406号より)

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