新人ガイド6人独り立ち、7期生 おもてなしの第一線に 世界遺産「橋野」を案内

2015/07/13|カテゴリー:復興釜石新聞 観光

そろいのユニホームに袖を通し、意欲を新たにする新加入のメンバー
そろいのユニホームに袖を通し、意欲を新たにする新加入のメンバー

 

 釜石観光ボランティアガイド会(夢ふれあい隊=三浦達夫会長)の新人ガイド養成研修講座閉講式が8日、釜石市鈴子町のシープラザ釜石で行われた=写真。「橋野鉄鉱山・高炉跡」の世界遺産登録を見据え、6月から約1カ月間、鉄の歴史や資産価値など9回の座学、2回の現地研修を通じてガイドの実務や心得を学んだ6人が修了。8月からガイドとして独り立ちし、先輩ガイドと力を合わせて全国から来る観光客の道先案内など観光地・釜石をPRする一翼を担う。

 

 修了式で、釜石観光物産協会の澤田政男会長が修了生一人一人に修了証を手渡し、「世界遺産に登録された橋野に向けた観光需要が見込まれる中、力強い人材が誕生。おもてなしの第一線での活躍、鉄のまち釜石が再生することを期待する」と激励した。

 

修了式で、釜石観光物産協会の澤田政男会長が修了生一人一人に修了証を手渡し
修了証を手渡しする釜石観光物産協会の澤田政男会長

 

 6人は7期生。渡されたそろいの赤いユニホームに早速袖を通し、唐丹町の木村峯雄さん(79)は「身が引き締まる思い。釜石の良いところを伝え、『また来たい』と思ってもらえる案内をしていければ。出会いを大切に頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。

 

 同会は、地域の歴史や震災の教訓、防災教育などを伝える活動を毎日行っており、今年1月から6月までのガイド受け入れ実績は延べ168団体、3123人になるという。昨年同期と比較すると団体数はほぼ同じだが、人数は3割減。これまでツアーの8割が震災の教訓を学ぶコースだったが、修学旅行など大人数の団体が少なくなったことが要因だという。

 

 橋野高炉など製鉄の歴史を学ぶコースは2割で、個人など少人数が主体。世界遺産登録が間近に迫った6月は高炉跡を19回ガイドし、昨年1年間の12回を1カ月だけで大きく上回った。

 

 会員の中で高炉跡のガイドを得意とするのは5人ほど。観光客増加への対応のため、新人育成による体制強化が急務となっていた。三浦会長は「世界遺産を一過性のブームに終わらせず、釜石の文化にしていかなければ。プレッシャーもあると思うが、できるだけ早く第一線で活躍してほしい」と期待を寄せた。

 

 高炉跡の世界遺産登録に向け、市では道路の案内看板の増設や現地の駐車場の拡張、観光案内所の新設など受け入れ態勢の整備を進めてきた。6月には同協会に委託し、JR釜石駅と橋野鉄鉱山まで、土日祝日に観光ガイドが同乗するシャトルバスの運行も開始。製鉄所と共に産業都市として栄えた釜石が新たに「観光都市」へ飛躍する好機でもあり、市観光交流課の菊池公男課長は「今年が釜石の観光元年。世界遺産を見に釜石を訪れた方と接する最前線にいるのがガイドで、その接客が釜石の評価につながる。みなさんの力でイメージアップしてほしい」と期待した。

 

 今回修了した6人を含め、会員は28人となった。賛助会員は10人。橋野に関する勉強会を開くなど研修を強化し、今後見込まれる需要に対応していく。

 

(復興釜石新聞 第401号より 2015年7月11日発行)

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