シャトルバス運行開始、橋野高炉跡と釜石駅結ぶ

2015/06/11|カテゴリー:復興釜石新聞 観光

ガイドの説明を聞きながら橋野高炉跡に向かうバスツアー参加者
ガイドの説明を聞きながら橋野高炉跡に向かうバスツアー参加者

 

世界遺産登録へ 期待の出発進行、150年前の時代にいざなう

 

 世界遺産登録を目指す釜石市橋野町青ノ木の橋野鉄鉱山と釜石駅前を結ぶ直通シャトルバスの運行が7日から始まった。釜石駅前を午前10時、午後1時に出発する3時間のガイド付きバスツアーで、市内外からの乗客が、登録への期待が高まる遺跡に理解を深めた。

 

同バスは、市が釜石観光物産協会(澤田政男会長)に委託し運行。釜石観光ボランティアガイド会(三浦達夫会長)の会員が車内と現地で、釜石の鉄づくりの歴史や橋野鉄鉱山が果たした役割、明治日本の産業革命遺産としての価値などを解説する。

 

 運行初日、午後の便には11人が乗車。ガイド会の藤井静子さん(65)が案内を担当した。往路の車中では藤井さん手作りの紙芝居で、大島高任の指導による洋式高炉での製鉄が甲子町大橋から橋野に及んだ理由や橋野高炉の役割を学習。橋野鉄鉱山インフォメーションセンターで上映される映像で、さらにイメージを膨らませ高炉跡に向かった。

 

 花こう岩の石組みが残る一番、二番高炉から水車場、長屋、御日払所跡などを巡り、三番高炉へ。1千人以上が働いたとされる約150年前に思いをはせ、国内に現存する最古の洋式高炉跡が伝える日本の近代化の礎を肌で感じた。

 

 一関市から参加した清水京子さん(71)は「登録が決まれば混むと思って。ちょうど今日からバスが出ると聞き申し込んだ。釜石の製鉄所の存在は知っていたが、まさか昔の高炉跡が残っているとは」と驚く。友人の藤井恵子さん(73)は「こんな山の中に開けた(繁栄した)場所があったなんて。岩手に来て40年になるけど初めて知った。ツアーに参加して良かった。登録にも期待したい」と喜んだ。

 

三番高炉の前では、居合わせた地元橋野町のガイドからも興味深い話を聞けた
三番高炉の前では、居合わせた地元橋野町のガイドからも興味深い話を聞けた

 

 ガイドの藤井さんは「誰にでも分かりやすく聞きやすく、なじみやすくを心がけた。ストーリー性を持って視覚に訴え記憶に残す。少しでも心のお土産になればいいかな」と、おもてなしの心をにじませた。

 

 同バスは14日に運行後、毎週土日と祝日に運行予定。予約、問い合わせは釜石観光物産協会(電話0193・22・5835)へ。

 

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