鉄の歴史館、展示をリニューアル〜「橋野鉄鉱山」世界遺産登録にちなみ、総合資料館へ魅力高める

復興釜石新聞2018/02/08

2階展示をリニューアル。世界遺産関連の解説を充実させた

2階展示をリニューアル。世界遺産関連の解説を充実させた

 

 釜石市は、大平町の市立鉄の歴史館の展示をリニューアルした。「橋野鉄鉱山」の世界遺産登録にちなんだ展示を充実させ、総合演出シアターを一部改修。「鉄の総合的な資料館」としての魅力を高め、市全体の観光促進につなげる。

 

 リニューアルしたのは、官営から民営へと移り、やがて隆盛を極めた釜石の鉄鋼産業の近現代と、そこに登場する先駆的人物を取り上げている2階の展示で、パネルを全て作り変えた。時代解説22枚、人物解説6枚、年表が4枚の計32枚。市世界遺産室の森一欽係長は「釜石から八幡製鉄所につながる部分の解説を充実させた。流れが分かりやすくなったと思う。写真も以前より多く使うことができた」と話す。

 

 橋野高炉跡三番高炉の原寸大模型を中心に、音と光と映像によって釜石の鉄の歴史を幻想的に展開させるシアター(1階)も改修。模型はこれまで上映中のみの稼働となっていたが、上映していない時でも同館職員らが動かして鉄づくりの流れを解説できるよう操作装置を設置した。

 

 同館は1985年に開館し、2017年度で33年目を迎えた。同室によると、1994年に大規模な改修工事を行って再オープンし、近代製鉄発祥150周年に合わせ2007年に1階展示コーナーの展示パネルをリニューアル。世界遺産登録を機に16年4月にはシアターで流す映像を新たにした。

 

 ここ数年の来館者は1万2千人前後で推移し、世界遺産に登録された15年度は1万8千人余りと伸びた。今年度は1月30日現在で1万949人。1、2階の展示方法の整合性と内容の充実などと合わせて新たな魅力発信を図るため、改修を決めた。

 

 事業費は約1300万円で、国の地方創生拠点整備交付金を充てた。

 

(復興釜石新聞 2018年2月3日発行 第661号より)

 

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