釜石市民ホール TETTO 開館 記念式典〜芸術・文化、にぎわい拠点へ

2017/12/18|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

開館を祝って関係者がテープカット

開館を祝って関係者がテープカット

 

 釜石市が大町に整備を進めていた「釜石市民ホール(愛称TETTO)」が完成し、8日、開館記念式典が開かれた。釜石の文化の殿堂だった市民文化会館が東日本大震災で被災し使えなくなり、市民の文化芸術活動の場が十分確保できない状況が続いて6年余り。市民らは待ちに待った新たな文化芸術活動の拠点の完成を喜び、中心市街地のにぎわい創出の核となる施設の今後の展開にも期待を膨らませた。

 

 施設の特徴でもあるガラスの屋根が付いた北側広場でオープニングセレモニーを実施。駆け付けた大勢の市民が見守る中、関係者がテープカットし、新拠点の門出を祝った。

 

 記念式典は施設のメーンとなるホールA(838席)で行われ、野田武則市長は「釜石の新たな文化芸術の拠点であり、中心市街地復興の核となる施設。気軽に足を運べる、居場所のような空間として親しまれ、愛されてほしい」とあいさつ。施設の建設や開館に向けた取り組みに協力した個人、団体、業者に感謝状を贈った。

 

830人を収容できる「ホールA」で記念式典が行われた

830人を収容できる「ホールA」で記念式典が行われた

 

 邦楽囃子方(はやしかた)の藤舎(とうしゃ)千穂さん(釜石生まれ)が「一番太鼓」を打ち鳴らし、新施設に息を吹き込んだ。大只越町出身の小井土文哉さん(桐朋学園大4年)はピアノ演奏を披露。「開館に合わせ演奏でき、とても光栄。復興が進んだ釜石でまた演奏したい」と感動を伝えた。

 

市民歌斉唱で新たな文化芸術拠点の門出を祝った

市民歌斉唱で新たな文化芸術拠点の門出を祝った

 

 1階のホールB(218席)では市内の音楽グループによるミニコンサート、ギャラリーでは「ありがとう市民文化会館展」、スタジオではデモンストレーションなど催しを用意。2階の和室では茶席を設け、市民をもてなした。

 

 近くの復興住宅で暮らす佐々木忠さん(80)は「立派だ。いろんな催しをやって人が集まるといい。生活の楽しみが増えた」とにっこり。中妻町の女性(69)は「上の席でもよく聴こえたし、ステージもよく見えた。わくわくした。催しがあったらまた来たい」と話した。

 

 市民ホールの玉ノ井衛館長は「人と文化をつなぐ、にぎわいの場所を市民と共に育てたい。地域の文化振興、発展を絶やさないようにしたい」と力を込めた。

 

(復興釜石新聞 2017年12月13日発行 第647号より)

 

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