釜石市民ホール完成 文化の殿堂、にぎわい創出も〜ベートーベン「第九」で“こけら落とし”

2017/12/16|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

中心市街地に完成した釜石市民ホール

中心市街地に完成した釜石市民ホール

 

 東日本大震災で被災し使えなくなった釜石市民文化会館に代わる施設として市が大町に整備を進めてきた釜石市民ホール(愛称TETTO)が完成し、8日に完成記念式典が行われた。あす10日には、“こけら落とし”公演としてベートーベン「第九」演奏会が行われる。中心市街地に建設されたホールは芸術文化活動の新しい拠点となるとともに、周辺にある大型商業施設や商店街と連動した、にぎわい創出の核としても期待が膨らむ。

 

可動席を採用 多目的仕様が可能に

 

 市民ホールは鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階建て、延べ床面積は約7千平方メートル。メーンのホールA(大)は838席で、1階の480席は可動式。可動席を取り外すと、共通ロビーと平土間式のホールB(小)につながり、物産展やスポーツイベントなど多目的の会場としても使える。1階にはこのほか中小3つのスタジオ(防音練習室)、ギャラリーなどがある。2階はホールAの固定席のほか、茶道・華道などに対応する和室、会議室など。3階には幼い子ども連れでも利用できる多目的鑑賞室も設けた。

 

838席のホールA。1階は可動席で、平土間の大きなイベントスペースになる

838席のホールA。1階は可動席で、平土間の大きなイベントスペースになる

 

 ホールB(218席)、スタジオ、ギャラリーはいずれもガラス張りで、ホールの外から中が見える形。パーティーなどにも利用できるホールBは、間仕切りを開放することで屋根のある広場と一体的な空間にすることもできる。

 

共通ロビーに面するホールB(右側)は屋根のある広場とつながり、一体的な空間として利用できる

共通ロビーに面するホールB(右側)は屋根のある広場とつながり、一体的な空間として利用できる

 

茶室などとして使える立派な和室

茶室などとして使える立派な和室

 

 市民ホールはaat+ヨコミゾ建築設計事務所が設計し、戸田建設と山崎建設が施工。総事業費は約56億円で、資材高騰などで当初の計画より約9億円増えた。

 

 あす10日午後1時半から行われる第九演奏会は、旧市民会館が開館した1978年から第九を歌い継いできた「かまいし第九実行委員会」が主催。奇しくも、ちょうど40回目の節目の公演と重なる。約160人の合唱メンバーと48人編成のオーケストラが共演。市民待望の新しい文化の殿堂の完成を、壮大な「歓喜の歌」で祝う。甲子中の全校生徒も出演する。なお、第九演奏会のチケットはすでに完売している。

 

 16日には、佐渡裕が指揮するシエナ・ウインド・オーケストラの演奏会も行われる。

 

 グランドオープンは来年4月となるが、その前でもホールA・B、ギャラリーを除く施設は利用できる。問い合わせは釜石市民ホール(電話0193・22・2266)へ。

関連情報 by 縁とらんす
釜石市民ホール TETTO 公式サイト

(復興釜石新聞 2017年12月9日発行 第646号より)

 

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