熱戦タグラグビー、初の釜石市小学校対抗大会〜6校から10チームが出場、2年後のW杯へ機運盛り上げ


2017/11/26
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

 タグラグビー大会の決勝で熱戦を繰り広げる小佐野小と鵜住居小。接戦の末、小佐野が競り勝った

タグラグビー大会の決勝で熱戦を繰り広げる小佐野小と鵜住居小。接戦の末、小佐野が競り勝った

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が2年後に迫る中、ラグビーのルールの基本を学ぶ「タグラグビー」の初の釜石市小学校対抗大会が12日、甲子町の市球技場で行われた。W杯釜石開催に向け機運醸成を図る活動に取り組む釜石東ロータリークラブ(福成和幸会長)が主催。市内6校から10チームが出場し、初代チャンピオンには小佐野サンウルブズが輝いた。

 

釜石東RC主催 小佐野が初優勝

 

 A、Bの2ブロックに分かれて予選リーグを行い、準決勝には鵜小ファイアーズ、甲子ゴールデンイーグルス、小佐野サンウルブズ、甲子6年生アンド4年生チームが進出。決勝はタグラグビー部のある小佐野と鵜住居の顔合わせとなり、トライを取り合う熱戦の末、小佐野が7―4で鵜住居に競り勝った。

 

初の大会で優勝した小佐野サンウルブズ

初の大会で優勝した小佐野サンウルブズ

 

 優勝旗を手にした小佐野小の及川勝太君(6年)は「鵜住居には足の速いメンバーがそろっていて、強敵だった。優勝できてうれしい。この結果を今後につなげたい」と大喜び。

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCで活動しながら小佐野小でタグラグビーを指導する”先生選手”の佐々木拓磨教諭(32)は「自分から声を出し、粘って動いてくれた。1試合ごとに成長してくれた。他チームのがんばりも刺激になった。県大会でも優勝を目指す」と力を込めた。

 

 鵜住居小は主力の6年生が野球大会と重なったため5年生を中心にチームを編成。惜しくも決勝で敗れたが、指導する片山直人教諭(45)は「すばらしい大会になった。本当によくやった」とメンバーの奮闘をたたえた。

 

 この日は、釜石SWの外国人選手や契約選手らがシーズン中にもかかわらず、大会の運営に協力。レフェリーを務め、試合の合間には子どもたちの指導も買って出た。

 

大会に参加した児童たち。サポートした釜石SWのメンバーと

大会に参加した児童たち。サポートした釜石SWのメンバーと

 

 ラグビーW杯のアンバサダーとしても活動する釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーは「W杯を釜石全体で盛り上げたい。その意味でも非常に意義のある大会になった。この子どもたちがラグビーに興味を持ち、大会を支える力になってもらいたい」と期待を込めた。

 

(復興釜石新聞 2017年11月18日発行 第640号より)

 

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