ピタ・アラティニさん 釜石(W杯開催)にエール〜「ありのままの姿で」とアドバイス

2017/11/21|カテゴリー:復興釜石新聞 スポーツ

かつてのチームメートと手拍子を合わせ、釜石シーウェイブスの応援歌を歌うピタ・アラティニさん(左)

かつてのチームメートと手拍子を合わせ、釜石シーウェイブスの応援歌を歌うピタ・アラティニさん(左)

 

 ラグビー釜石シーウェイブス(SW)RFCの主力選手として8シーズンにわたりプレーしたピタ・アラティニさん(41)=ニュージーランド=が「第二のふるさと」と懐かしむ釜石を4年ぶりに訪問し、9日、市が主催するタウンミーティングで講演。現役時代に熱烈な声援を受けた市民に感謝の気持ちを伝え、2年後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)の成功に向けて思いを熱く語った。
 
 

 釜石PITで開かれたタウンミーティングには、かつてのチームメートやSWのサポーターなど約50人が参加。その前でアラティニさんは「実はラグビーへの情熱を失いかけていた時に釜石にやって来た。チームメートや市民の温かさにふれ、再び情熱を取り戻せた。初めは1年だけと思っていたが、釜石には多くの魅力があった」と振り返った。

 

また、家族を帰してボランティア活動に汗を流した震災直後を思い返し、「自分を温かく迎え入れてくれた釜石を見捨てることはできなかった」と苦渋の決断だったことも明かした。

 

 世界最高峰のオールブラックスで活躍した偉大なラガーマンでありながら、とてもフレンドリーで、多くのファンに愛されたアラティニさん。同い年のチームメートとして戦った三浦健博さん(41)=釜石SWアドバイザー=は「苦しい試合展開でもトライを取ってくれる。FWとしては非常に頼もしいバックスだった」と持ち上げた。男らしいアラティニさんの人柄にほれ、息子に「新都(あらと)」と名付けたことも明かした。

 

 昨季限りでSWを退団した菅野朋幸さん(33)は「100%力を出し切る、ラグビーに取り組む姿勢を学んだ。苦しい時もポジティブに声を掛けてくれた」とアラティニさんに感謝した。

 

 会場からは「ラグビーW杯で世界に何を発信すべきか」との質問も。アラティニさんは「釜石の本来の姿に誠実であれ。取りつくろうことのない、ありのままの姿が最大の魅力になる」とアドバイスを送った。

 

ピタ・アラティニ

 

■ピタ・アラティニ
元オールブラックス(ニュージーランド代表)で、キャップは17。2004年に来日し、トップリーグのサントリーに入団。06年に釜石SWへ移籍し、バックスリーダー、主将、コーチとして13年まで8季にわたりチームをけん引した。11年の東日本大震災時には、多くの外国人選手が帰国したり一時避難する中で、釜石市内にとどまり、支援物資の運搬やガレキ撤去など復旧・救援活動に力を尽くした。

 

(復興釜石新聞 2017年11月15日発行 第639号より)

 

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