障害者の就労を支援〜新センター甲子町天洞に完成、NPO遠野まごころネット運営

2017/11/02|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

ウッドデッキの先にはブドウ畑が広がる

ウッドデッキの先にはブドウ畑が広がる

 

 NPO法人遠野まごころネット(臼澤良一理事長)が運営する「まごころ就労支援センター釜石」が釜石市甲子町天洞に移転、新築され、22日、竣工(しゅんこう)式・祝賀会が行われた。就労者ら50人が参加し、広く、自然環境に恵まれた本設施設の完成を喜び合った。施設は11月から運用、31人が利用する。

 

 新支援センターは釜石鉱山から借用した用地約4千平方メートルの一部に建設。木造平屋建て198平方メートルに作業室2部屋、ホール、調理室、トイレを配置。南側に広いウッドデッキを加えた。その先には、同ネットがなりわい創出、地域活性化を期待するワイン造りのためのブドウ畑が広がる。

 

 作業室にはブックカバー、トートバッグなどを作るミシン数台、看板や表札、記念プレートも製作できるレーザー加工機も備え、整然と作業デスクが並ぶ。ホールの一角に畳敷きの小上がりとテーブルが区画され、休息と語らいの場となる。

 

機能性を重視した作業室は広く、明るく

機能性を重視した作業室は広く、明るく

 

 神事の後、落成式で臼澤理事長が「多くの支援、地域のみなさんの理解で完成した。広く、素晴らしい環境の中で、就労、作業学習で十分に力を発揮できるだろう。ここが地域コミュニティーを強め、生業(なりわい)づくりと、大橋地域がはばたく場になるよう期待する。私たちスタッフもがんばる」と意欲を示した。

 

 来賓の野田武則市長は「ワイン造りに取り組み、新しいセンターもできた。過疎的地域で、公的施設が少ない。センター、まごころネットの活動に期待する」と激励。テープカットのあと、出席者らが屋内を見学した。 

 

テープカットで新センターがオープン

テープカットで新センターがオープン

 

 同ネットは東日本大震災を契機に障害者の支援活動を続ける。就労支援事業はこれまで大槌センター(定員15人)と、釜石市甲子町大畑団地の民家を借り受けた旧釜石センター(定員16人)で行って来たが、新しい支援センター(小谷千恵センター長)は定員を31人に拡充した。

 

 同ネットは「一般企業への就労を目指す利用者(契約者)もおり、いろんな人と接する体験も重視する」。この施設では週末や休日にカフェを開設し、地元の食材を使った食事を提供する構想も進める。夏休みの子どもや地域住民と共に、ブドウ畑と周囲の自然を活用した交流の場とする計画もあるという。

 

(復興釜石新聞 2017年10月28日発行 第634号より)

 

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