復興道路 仕上げ工事も大詰め、ラグビーW杯までの完成急ぐ〜南三陸国道事務所が現場公開

2017/11/01|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

 新町に建設が進む釜石中央インターチェンジ

新町に建設が進む釜石中央インターチェンジ

 

 「復興道路」として工事が進む三陸沿岸道路と東北横断自動車道路のうち国土交通省南三陸国道事務所が担当する区間が26日、報道関係者に公開された=写真。2年後の2019年10月に釜石市で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)に間に合わせるため、現場では仕上げの工事が急ピッチで進む。中でも規模が大きく、形も複雑な釜石中央インターチェンジ(IC)、釜石ジャンクション(JCT)は1年後にはほぼ形が整い、同区間の全線開通に近づく。

 

 同国道事務所が担当する工事区間は、三陸沿岸道路の宮城県境から山田町まで40・4キロと、東北横断自動車道釜石道路6キロの合わせて46・4キロ。このうち41・6キロが18年度中に、残りの4・8キロは2年後のラグビーW杯までの完成を見込む。

 

 東日本大震災を受けて12年度から始まった同区間の工事には、これまで約1823億円の事業費を投入。同区間に建設する18カ所のトンネルは、最後まで残っていた唐丹第3トンネルが6月に貫通し、すべて貫通した。30カ所に建設する橋りょうも、大槌町内の2カ所を残してほぼ完成。17年度はさらに約330億円を投入し、仕上げの工事を急ぐ。

 

三陸沿岸道と東北横断道を結節する釜石ジャンクションの工事現場

三陸沿岸道と東北横断道を結節する釜石ジャンクションの工事現場

 

 釜石市新町に建設される釜石中央ICでは9月に、国道283号とJR釜石線をまたぐ橋げたの大掛かりな設置工事を完了。同国道事務所が担当する区間の工事は大きな山場を越えた。

 

 同ICでは今後、土盛り工事などが進み、来年の春にはほぼ形が見えて来るという。土盛りに使用する約10万立方メートルもの土は、1キロほど先で工事が進む釜石JCTの切り土を運んで活用する。

 

 報道関係者に工事概要を説明した南三陸国道事務所の武田慈生副所長は「工事は順調に進み、トンネルや橋がつながって来ている。地域交流をはじめ、観光や物流、災害対応、救急医療など三陸沿岸の復興に欠かせない道路。工事も大詰めを迎えているが、一日も早い開通を目指して事業を進めたい」と話した。

 

 担当区間で最後に貫通した唐丹第3トンネルの完成式は、トンネル内部のコンクリート巻き立て工事などを終えた11月に予定する。

 

(復興釜石新聞 2017年10月28日発行 第634号より)

 

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