今季初の梅を集荷、「そう、うまくは…」と苦笑い〜量は昨年を大幅に下回る

2017/07/11|カテゴリー:復興釜石新聞 産業・経済

今季初の集荷会に収穫したウメの実を持ち込んだ生産者ら

今季初の集荷会に収穫したウメの実を持ち込んだ生産者ら

 

 釜石市、大槌町のウメ生産者らでつくる釜石地方梅栽培研究会(前川訓章会長、19人)の今季初となる集荷会が6月29日、栗林町の栗林地区基幹集落センターであった。生産者は青緑の実を持ち込み、次々に計量。ウメは梅酒の原料として小川町の酒造会社浜千鳥(新里進社長)に提供する。

 

 生産者によると、今年は例年どおり開花したが、その後の天候は雨が少なく乾燥した日が多かったり、受粉もうまく進まず、昨年度の集荷量約5500キロを大幅に下回り、2~3千キロにとどまる見込みだという。

 

 今回は96キロを出荷する前川会長は「例年650キロほど取れていたのに、今年はあと二、三十キロにしかならない。まるっきりだめ。前の年が良かったからと期待していたが、そううまくはいかない」と苦笑い。梅の実の一番いい時期に一度に買い取ってもらう取り組みは生産者にとってメリットになっていて、遊休農地の活用にと仲間入りする人も増えているという。「兼業農家が多く、楽しみながら無理せずやっていければ、いい」と話した。

 

 同研究会は生産農家と浜千鳥などが良質なウメの栽培や安定した生産の確保を目指し、2014年に設立。昨年は大粒のウメ品種の新植による遊休農地の有効活用を図ったほか、県内の先進地視察研修を行い、効率的な収穫方法、生産・加工技術を学んだ。

 

 集荷会の前には総会が開かれた。県沿岸広域振興局が進めている三陸農産物のブランド化の取り組みで、ウメも対象品目の一つになっている。市などが今年5月に開催した、地元の海と山の食材を使った料理を紹介する試食会でウメを使った料理が高い評価を得、メニューを考案した首都圏で活躍する料理研究家も食材としての活用、加工品の開発など積極的な取り組みを提案していたことなどが報告された。

 

 前川会長は「今まで食べきれない分は捨てていたもの。商品化し、販売量の増加など結果が伴えば、地域ももっと盛り上がる。グリーンツーリズムなどとも合わせて認知度を高める取り組みも進めていければ」と意欲を見せた。

 

 昨年収穫したウメを使った梅酒は4日から販売されている。

 

(復興釜石新聞 2017年7月5日発行 第602号より)

 

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