読み聞かせ活動で文科大臣表彰、ボランティア「颯・2000の会」優秀実践団体に〜あせらずあきらめず、子どもを読書にいざなう

2017/06/01|カテゴリー:復興釜石新聞 文化・教育

文部科学大臣表彰を受け、読書環境づくりにさらなる意欲を燃やす「颯・2000の会」のメンバーら

文部科学大臣表彰を受け、読書環境づくりにさらなる意欲を燃やす「颯・2000の会」のメンバーら

 

 釜石市内外の図書館などで読み聞かせのボランティア活動に取り組む読書サポーター「颯(かぜ)・2000の会」(浅沼和子代表、会員11人)が、本年度の子どもの読書活動優秀実践団体として文部科学大臣表彰を受けた。伝達式が22日、釜石市役所で行われ、会員らは「子どもたちのおかげで得られた賞。これからも楽しい物語を伝えていきたい」と意欲を新たにした。

 

 同表彰は、子どもの読書推進に貢献した学校や図書館、団体・個人を対象に文部科学省が行っている。本年度、表彰されたのは全国で134校、50図書館、54団体・個人。表彰式は4月23日に東京で行われた。

 

 同会は、絵本の読み聞かせ活動を通じて子どもたちの読書環境づくりを支援していこうと2000年の「子ども読書年」に創立。釜石市、大槌町、山田町の図書館、学校、学童クラブなどでさまざまな読書推進活動を実践してきた。

 

当面は20年を目標に

 

 震災後は活動先が被災するなどして活動を縮小。会員3人が犠牲になり、さらに被災したことで市外への転居や退会などもあり、会員数が半減した。限られた活動の中でも読み聞かせの依頼は回復傾向にあり、創立から昨年度末までの実演は通算2358回を数える。

 

 現在は50~80代の主婦や元教員らを中心に構成。「今できることの一歩から。あせらず、あきらめず」をモットーに、市立図書館で毎月第3土曜日にお話し会を開いているほか、市が乳幼児を対象に実施するブックスタート支援への協力、3市町の学童、小学校向けの活動も継続している。

 

 伝達式には浅沼代表(76)のほか、設立発起人の後藤フクさん(83)と工藤益子さん(80)、佐々木宏子さん(76)が参加した。4人は、読み聞かせの時の子どもたちの様子や活動の成果などを紹介。工藤さんは「読む側も聞く側も帰る時に笑顔になれる時間が共有できるのがいい。楽しみや充実感があって続けられている。会員が高齢化し、颯爽(さっそう)と活動するとの意味を込めた会の名称に負けそうだが、当面は20年を目標に頑張りたい」と話した。

 

 野田武則市長が浅沼代表に賞状を手渡し、「豊かな心につながる活動を長く続けているのが素晴らしい。和気あいあいとした皆さんの雰囲気を子どもたちに伝え続けてほしい」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2017年5月27日発行 第591号より)

 

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