菜の花 黄に染める〜鵜住居町、見ごろに

2017/05/12|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

行き交う人の目を楽しませる鵜住居町の県道釜石遠野線沿いの菜の花

行き交う人の目を楽しませる鵜住居町の県道釜石遠野線沿いの菜の花

 

 釜石市鵜住居町の県道釜石遠野線沿いにある菜の花畑が見ごろを迎えている。「菜の花大地復興プロジェクト」を展開する一般社団法人ユナイテッドグリーン(山田周生代表)が地域住民や市内外のボランティアと協力して整備した0・3ヘクタールの畑に数万本が咲きそろい、一面を鮮やかな黄色に染めている。

 

 この畑は2013年に整備され、毎年の開花時期に、かれんな黄色い花で住民や道行く人たちの目を楽しませてきた。昨年8月、種をまいた直後に台風10号による浸水被害を受けたが、市民の協力で再整備。「ダメ元」で種をまいたところ、今年も4月下旬から次々に花を咲かせた。

 

 同プロジェクトは、被災した土地や耕作放棄地に菜の花を植えて景観づくりや塩害などの土壌改良が目的。畑は鵜住居町から橋野町にかけての道路沿いなどに点在し、広さは約1・5ヘクタールに及ぶ。年間約1500人のボランティアが市外から訪れ、畑の草取りなど整備に協力。収穫した菜種から油を絞って販売し、売り上げを被災地に還元している。

 
花畑で交流を楽しむ地域住民とボランティア

花畑で交流を楽しむ地域住民とボランティア

 

 鵜住居町の畑は2015年夏から、オーナー制を導入している。4月29日にはオーナーとなっている企業の一つ、日本郵船(東京都千代田区)が畑の様子を見学。草取りのボランティア活動を行った後、地域住民らを招いてバーベキューを楽しんだ。地域住民から「菜の花を見て心が和む」と聞いた同社の女性社員は「心穏やかに暮らしてもらうのに役立っているんだ」と実感し、ほほ笑んでいた。

 

 同プロジェクトによる上栗林地区3カ所の畑も現在、見ごろだという。橋野町の産直「どんぐり広場」そばにある畑は花を咲かせ始めたところで、30日に年1回の「菜の花レストラン」を開いた。

 

 山田代表は「菜の花畑を地域住民とボランティアが交流する場にしたい。菜種油の生産を増やすことで雇用創出にもつなげたい」と取り組みの拡大に意欲満々。畑の草取りなどを行った住民に時給800円程度を支払う仕組みを始めたほか、遊休地などの提供や協力者を探している。連絡先はユナイテッドグリーン(電話090・4473・2338)へ。

 

(復興釜石新聞 2017年5月3日発行 第585号より)

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