小佐野出張所(釜石消防署)閉所、西部地区の防災拠点に幕〜解体し消防屯所に

2017/04/11|カテゴリー:復興釜石新聞 防災・安全

「釜石消防署小佐野出張所」の看板を降納する野田市長、佐藤消防長

「釜石消防署小佐野出張所」の看板を降納する野田市長、佐藤消防長

 

 釜石消防署小佐野出張所の閉所式は3月30日、釜石市小佐野町の同出張所で行われた。釜石大槌地区行政事務組合議会など行政、住民、消防職員、消防団関係者ら60人が出席。53年5カ月に及ぶ西部地区の防災拠点活動に幕を下ろした。制度的には鵜住居出張所も同時に閉所し、4月1日から釜石消防署と大槌消防署の2署体制に移行した。

 

 同事務組合管理者の野田武則市長は「出張所の業務は地域住民、消防団、釜石警察署に支えられた。今後も装備と職員教育の充実を図り、住民の安全へ万全を期す」と式辞。佐藤正敏消防長が経過報告、「住民の安全安心に努める」と決意を述べた。

 

 小佐野出張所の防災活動に協力した小佐野町内会(佐々木喜一会長、400世帯)と、施設内に屯所を併設する消防団第4分団第1部(柏舘克美部長)に市長感謝状が贈られた。同事務組合議会の古川愛明議長が「消防職員の奮闘、研さん、努力に期待する」と激励。小佐野出張所の看板を野田市長と佐藤消防長が外し、式を終えた。

 

 小佐野出張所の前身、釜石消防署小佐野分遣所は1963年、JR釜石線小佐野駅に近い場所にあった釜石製鉄所・自主消防施設を改修して設置。職員は7人だった。73年に出張所と改称、79年に現在地に移転、新築した。5階建ての訓練塔も併設、人口が増加しつつあった西部地区の防災拠点となった。

 

 東日本大震災では小佐野出張所以外の釜石消防署、同鵜住居出張所、大槌消防署がいずれも全壊したが、2014年に釜石消防庁舎、16年に大槌同庁舎が完成した。通信指令システムの整備を背景に、機能的な人員配置と資機材の運用を図る消防力整備計画に基づき、2出張所の廃止を決めた。

 

 同施設は17年度中に解体し、消防団4分団1部の屯所を建設する予定。その間、小佐野町仮設団地用地に仮の屯所を置く。

 

 小佐野町内会の佐々木会長(75)は「(防災機関が)そばにあったほうが安心だが、一本化することを了承した。今後も、より良い(防災)活動へ協力したい」とする。

 

 OB職員の大町、奥村忠雄さん(73)は「分遣所当時、国道283号の五の橋から西は未舗装で、鉱石を運ぶ社線(鉄道)があった。この庁舎も知っている。訓練塔の塗装は自前、山火事防止の看板も署員で作った。懐かしい。2署体制でも防災、救急の活動に問題ないだろう」と語った。

 

(復興釜石新聞 2017年4月5日発行 第577号より)

 

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