農家レストラン・こすもす公園、藤井さん 農水大臣賞を受賞〜農山漁村女性・シニア活動表彰

2017/03/28|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

大勢の力で取り組んできた地域活性化の活動が評価され、笑顔を見せる藤井サヱ子さん

大勢の力で取り組んできた地域活性化の活動が評価され、笑顔を見せる藤井サヱ子さん

 

 釜石市甲子町の農家、藤井サヱ子さん(72)が、2016年度農山漁村女性・シニア活動表彰のシニア起業・地域活性化部門で最優秀賞の農林水産大臣賞を受け、17日、野田武則市長に受賞を報告した。

 

 同表彰は農山漁村男女共同参画推進協議会(事務局・東京都)が主催。農山漁村の活性化に優れた活動実績を持ち、積極的に活動する経験豊富な女性や高齢者の個人・団体をたたえるもの。藤井さんは甲子地区を元気にしようと産直や農家レストランの開設、休耕農地を利用した公園づくりなど地域活性化の取り組みが高く評価された。表彰式は7日に東京で行われた。

 

 藤井さんは2000年に両親の介護のため、盛岡市から実家のある釜石にUターン。実家の農地は遊休化していたが、田畑を荒らしたままにはできないと考え、地域の人を楽しませようとコスモス畑にして開放した。01年に近所の農業者と産直を創設。07年には「農家レストラン」を開設した。

 

 震災後には、遊び場を失った子どもたちが自由に遊べる空間にしてもらおうと、地域やボランティアの協力でレストラン前に「こすもす公園」を整備。遊具を設置するほか、周りには野菜や果樹なども植え、食育や知育、農業体験などもできるようにした。音楽コンサートなど各種イベントも開かれ、今では県内外から年間4万人が訪れているという。

 

 さらに、甲子地区を盛り上げようと15年に発足した同地区活性化協議会の会長として、地域の魅力満載のマップづくりや地域めぐりツアーを企画するなど積極的に活動。釜石の特産品「甲子柿」を使ったドレッシングやスイーツなどの商品開発も進めている。

 

 受賞報告で、藤井さんは「思いがけない賞。主人、地域の人、全国から来て交流してくれた人たちの協力で得たもので、無駄にしないよう活動していきたい。やりたいことはいろいろあるが、個人ではなく市全体で取り組めることを見つけたい。普段通りの生活を見て、釜石の良さを知ってもらう活動も続けたい」と意欲を伝えた。

 

 野田市長は「今後も地域の人に親しまれる場、全国から人が集う交流の拠点として大きく成長してほしい」と期待を述べた。

 

(復興釜石新聞 2017年3月22日発行 第573号より)

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