纏振り威勢よく、被災の分団も出そろう〜平成29年釜石市消防出初式

2017/01/17|カテゴリー:復興釜石新聞 地域

新しい年を迎え、威勢よく纏を振る消防団員

新しい年を迎え、威勢よく纏を振る消防団員

 

 釜石市消防団(山﨑長栄団長、団員638人)の2017年消防出初め式は8日、行われた。鈴子町のシープラザ釜石での式典に続き、大町の目抜き通りでパレード。大勢の市民が見守る中、華やかな纏(まとい)振り、団員と消防車両の行進で防災の心意気を示した。東日本大震災で流失した纏14本が新調され、震災後初めて37本すべてが勢ぞろいした。

 

 式典で、統監の野田武則市長は「昨年は自然災害が多い1年だった。市内では火災9件が発生し、死者1人、負傷者1人。団員、消防職員は市民が安心して暮らせるよう防災に努めてほしい」と訓示。無火災を続ける地域の消防団(3分団、5分団、8分団)と永年勤続などで優秀団員77人を表彰した。

 

 山﨑団長は「団員は震災の被害を受けながら、任務を忘れず歩みを進めた。昨年は消防操法が再開され、不自由な環境にも訓練し、参加した団員にエールを送る」と後押しした。

 

 消防パレードはラッパ隊、幹部団員が先導し、「纏隊」が続いた。統監台が置かれた青葉通りの交差点を「よいしょ、よいしょ」の掛け声とともに進んだ。沿岸部を管轄する第3、第6、第8分団を合わせ14部で失われたまといも復活し初披露。威勢よく振り上げられる纏、青空に広がる馬簾(ばれん)を、市民は食い入るように見つめた。

 

 初めて新年を迎えた復興公営住宅大町4号棟では、住民が各階の通路からパレードを見守った。山崎テツさん(93)、タイ子さん(75)は片岸町室浜の自宅を失い、タイ子さんは近所の住民とともにヘリコプターで救出された。2人は大槌町の親戚、釜石市定内町の仮設住宅を経て昨年11月19日に入居した。

 

 初めて出初め式を見たテツさんは「すばらしい。よかった」、タイ子さんは「胸いっぱいになり、泣きそうになった」と語った。

 

 昨年はいわて国体で釜石を訪れた天皇皇后両陛下に直接、言葉をかけていただいた。8日には、成人を迎えたかわいい身内を囲む会もあった。2人は「うれしいことが続いた。ここに落ち着いて、安心です。きょうは楽しい日」と穏やかな笑顔を見せた。

 

(復興釜石新聞 2017年1月11日発行 第553号より)

 

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