”キャプテン川淵”応援トーク〜「ラグビーのまち」釜石にエール

2016/11/04|カテゴリー:復興釜石新聞 文化・教育

 川淵三郎さん(前列中央)とサミットに参加した釜石、釜石商工高生ら

川淵三郎さん(前列中央)とサミットに参加した釜石、釜石商工高生ら

 

 日本サッカー協会最高顧問で、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会評議員などを務める川淵三郎さん(79)と釜石市の高校生による「キャプテン・サミット」が23日、大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。エンターテインメントを通じた東日本大震災復興支援活動を続ける一般社団法人チームスマイル(東京都渋谷区)の「〝わたしの夢〟応援プロジェクト」の第6弾として開催。”キャプテン”の愛称で有名な川淵さんが高校生らとリーダーシップについて語り合った。

 

 同プロジェクトは、各界の著名人らが被災地の子どもや若者の夢の実現を応援する企画で、釜石では今年8月の布袋寅泰さん(ギタリスト)のトークショーに続く2回目のイベントとなった。

 

 川淵さんは、サッカーやバスケットボールのプロリーグ創設を成し遂げるなど日本スポーツ界を牽引(けんいん)する第一人者。始めに自身のサッカー人生を振り返りながら、高校生に向け没頭できるものを見つける大切さを説き、「自分がこれだと思うものを見つけるまでは三日坊主でも構わない。いろいろと挑戦する中で、本当にやりたいことが見つかる可能性がある」と助言。進みたい道が定まったら、「ビジョンを持ち、そのためにどう一生懸命働くかが成功への秘訣(ひけつ)。自分なりのビジョンを常に念頭に置き行動を」と呼び掛けた。

 

 続いて部活動などでリーダーを務める市内の高校生5人が、活動の様子を撮影した映像を見せながら、団体や個人の目標、目標達成のために取り組んでいること、課題などを説明。さまざまな競技団体で抜群の指導力を発揮してきた川淵さんに、リーダーとしての心構え、メンバーとの接し方など自分が抱える悩みを率直に質問した。

 

 「リーダーはしっかりした考え方のベースを持ち、それを相手に示せることが大事。一番、信頼を無くすのは頼りなさ。自分なりの自信を持った姿勢を見せていけばいい。そのために自分の実力をレベルアップする努力もするべき」と川淵さん。一方で、ストレスを抱え込まないように「自分の能力を超えるものについては深く考えない。無理だと割り切ることも必要」とアドバイスした。

 

 釜石高女子バスケットボール部部長の前川育緒佳さん(2年)は「練習は短時間に集中してやる、目標を高く持つなど川淵さんから学んだことを今後に生かしたい。互いに技術を向上し合える練習環境を作っていかなければ」、釜石商工高硬式野球部の青木優馬君(1年)は「川淵さんの言葉は説得力があり、リーダーの受け答えのポイントなどためになった。教わったことをノートに書き留め、部の中でもしっかり共有していきたい」と、3年生引退後のチーム作りへヒントを得ていた。

 

 川淵さんは来場者の質問にも答え、「3年後のラグビーW杯は新日鉄釜石の七連覇、まちぐるみでラグビーを応援していることを再び全国にアピールする機会になるだろう。”ラグビーのまち”の復権に市民が気概と自信を持って取り組み、W杯を成功させてもらえば。日本代表の試合が釜石で開催されれば、さらにインパクトがある」と期待を込めた。

 

(復興釜石新聞 2016年10月29日発行 第533号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石のトピックス