健康謳歌、釜石マラソン〜ゴール目指し 全力で、幼児から70代まで 461人 駆け抜ける

2016/10/17|カテゴリー:復興釜石新聞 スポーツ

小学校5・6年以上の各年代男女が入り乱れて3・2キロのスタート

小学校5・6年以上の各年代男女が入り乱れて3・2キロのスタート

 

 「明るく、たくましく、健康に」をスローガンに、第42回釜石健康マラソン大会(市教育員会、市体育協会、市陸上競技協会主催)は「体育の日」の10日、甲子町松倉の市球技場で開かれた。幼児から70代までの市民ら461人が参加。男女の年代別、3種の距離別19部門で、グラウンドや周辺の道路を駆け抜けた。家族や仲間が盛んな声援を送り、心身の健康と、子どもの成長を喜び合った。

 

 あいにくの曇り空。最高気温は16度にとどまったものの、参加者は半袖、短パン姿で元気に準備体操。人工芝のグラウンドを駆け回った。

 

 午前9時からの開会式で、大会名誉会長の野田武則市長は「釜石では、いわて国体の3競技が行われ、好天の中で全国の選手がすばらしいパフォーマンスを見せた。スポーツは躍動する力、生きる喜びそのもの。健康で、明日へチャレンジする力を養ってほしい」と参加者にエールを送った。

 

 市体育協会の菊池達男理事長が祝辞、達増拓也知事のメッセージが紹介され、菊池信男・審判長(市陸協理事長)が競技上の注意を述べた。栗林ラビーバレーボールスポーツ少年団の橋場夕奈さん(栗林小6年)と佐々木美砂さん(同)が「家族や指導する先生に感謝し、ゴールまで全力で走ります」と、さわやかに宣誓した。

 

レースヘ意欲をみなぎらせ、全員でラジオ体操

レースヘ意欲をみなぎらせ、全員でラジオ体操

 

 甲子川沿いを走る3・2キロの部の大集団から競技がスタート。グラウンド内を走るコースでは、幼児の部の子どもたちが懸命に懸け回った。さまざまに仮装した年少児をサポートする家族の真剣な表情が、会場のほほ笑みを誘った。

 

 競技は2・3キロ、1・5キロの部と続き、スポーツ少年団対抗リレーも行われた。

 

 かまいしこども園の白石恋菜ちゃん(6)は2回目の健康マラソン参加で、姉の愛莉さん(甲子小4年)と仲良く駆け回った。女子・幼児の部で3位に入った恋菜ちゃんは、応援する家族の笑顔に囲まれ、「運動するのは好き。でも、少し疲れた」。父伸明さん(35)は「力強い走りで、がんばった」と愛娘に優しいまなざしを向けた。

 

 藤原拓君(小佐野小6年)は小佐野クラウン野球スポーツ少年団の仲間と3回目の出場。「校内マラソンは2・5キロ。3・2キロは(自分の経験の中で)一番長い距離だった。いつもの調子が出なくて、うまく走れなかった。野球では県大会で準優勝。中学校でも野球を続けたい」と語った。

 

 北上市から参加した藤原健祐(けんすけ)君(上野中2年)は小学校3年生まで釜石市大只越町に暮らし、健康マラソンは6年ぶり。中学校では陸上部に所属、800メートル走を専門とする。3・2キロの中学男子での部で、11分30秒で駆け抜け見事優勝。「うれしい1位。来年の中学総体で入賞し、東北大会に出場したい」と目標を語った。

 

 矢巾町の植田茂實さん(65)は3・2キロ男子60歳以上の部で2位入賞。5人の孫のうち4人も一緒に参加した。釜石市箱崎町の自宅を東日本大震災で失った植田さんは甲子町洞泉のみなし仮設で暮らし、昨年、矢巾町の新居に移った。

 

植田茂實さんは、元気な孫5人に囲まれて、ふるさとのマラソンを楽しんだ

植田茂實さんは、元気な孫5人に囲まれて、ふるさとのマラソンを楽しんだ

 

 「箱崎での自宅再建を待てなかった。内陸部は(社会生活、医療などの)環境が充実している」と植田さん。若い時は空手と柔道をしていたが、血糖値が高く腰痛もあるので、ランニングマシーンを使い1日2回、10キロ走っているという。1年で10キロもダイエット。去年の記録より2分以上タイムを縮めた。「トレーニングの成果と健康を実感している。孫たちと走るのは楽しい」とマラソン大会を満喫した。

 

(復興釜石新聞 2016年10月12日発行 第528号より)

 

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